旅行業・観光業DX・IT化支援サービス
Marriott Bonvoy

モンゴル観光協会、日本に初の海外拠点を開設へ−冬の観光訴求でFAMも検討

  • 2008年12月5日
 モンゴル観光協会(MTA)は近く、日本にMTAとして初の海外拠点を開設する。日本代表に就任する星野則久氏によると、現在は法人登記の準備中で、「遅くとも2009年1月1日からの開始をめざしたい」という。星野氏は旅行業の経験はなく、自身が展開する別の事業の関連で2006年頃からモンゴルを訪問することが多くなり、このほどMTA側から指名を受けた。星野氏は「モンゴルはまた戻りたくなる素晴らしい国。本当のおもしろさを伝えたい」と意気込みを語り、2007年は1万7000人であった日本人訪問者数の増加をねらう。

 活動の中心は、消費者向けの情報提供やイベント開催、旅行会社とツアーオペレーターとのマッチング、旅行商品造成の促進などになる見込み。11月末には日本旅行業協会(JATA)を訪問し、JATA海外旅行業務部長の小島有三氏らと面会。2009年1月にもMTA副会長がJATAを訪れる予定という。

 消費者への情報提供は、12月中に開設するウェブサイトを中心に実施する方針。特に現在の日本人旅行者は7月から8月に集中しており、デスティネーションもウランバートルとカラコルム、南ゴビが中心であることから、これらの多様化につながる情報を提供する。具体的には、冬の旅行を提案するため、2月末から3月にかけての旧正月を体験するツアーや、フブスグル湖での「氷祭り」、南ゴビの「ゴビラクダ祭り」、列車で行く「初日の出」ツアーなどを紹介する予定だ。フブスグル湖は琵琶湖の4倍の大きさの湖で透明度が高く、氷も1メートルの厚さでも向こう側が透けて見えるという。伝統的なシャーマニズムの体験も提案したい考え。この「冬の旅行」のアピールはモンゴルの政府レベルで取り組んでおり、旅行会社の幹部などを対象にFAMツアーの実施も計画している。