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グアム、08年は約90万人を予想−キャンペ積極化し、需要喚起で消費額増加へ

  • 2008年11月28日
 グアム政府観光局(GVB)日本代表の光森裕司氏は、2008年の日本人訪問者数について「昨年は93万人であったが、今年は90万人前後」との予想を明かした。これは経済悪化や燃油サーチャージの値上がりなどによる需要減退の影響を受けたものだが、2009年については「円高や1月からの燃油サーチャージの値下げがあり、明るい要素が出てきた」と展望を語る。

 来日したGVB局長のジェラルドS.A.ペレズ氏は「業界は厳しい状況にあるが、日本市場は重要。こういう時期だからこそ、あえて積極的にキャンペーンを展開する」と、来年に向けた方策を説明する。キャンペーンは主に4つを計画し、需要喚起をめざす。消費者向けには1月からの6ヶ月間、「グアム・プレゼン島キャンペーン」を展開。グアムの観光の魅力を出題し、景品でグアムでの宿泊やオプショナルツアーを用意して来島を促す内容としている。また、現在実施中の団体旅行キャンペーンや、観光大使など著名人を起用したプロモーション、旅行業界向けにはほぼ毎月、日本各地でのグアム・ライブ・プレゼンテーションやセミナーなどを実施し、需要喚起に努める。こうした一連のキャンペーンを通じてアトラクションやアクティビティを紹介し、グアム旅行の動機付けを強化。「これにより滞在の長期化を促し、結果的に総消費額を高めたい」というねらいだ。

 現在、グアムなどのレジャーデスティネーションについて、航空会社が路線を縮小する動きがあり、グアムは全日空(NH)が2009年1月13日から週7便の関空線を運休する予定。これについて、ペレズ氏は「座席供給量は、最大の関心事。NHが運休するが、関西からは大韓航空(KE)が週3便で運航するほか、コンチネンタル航空(CO)が成田線の機材を大型化するので、結果的に2%減くらいになるだろう」と見込む。GVBとしては引き続き、需要喚起をして、送客につなげ、航空会社の搭乗率を高めて利益率向上に寄与に努める考えだ。


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