Marriott Bonvoy

ハワイ、緊縮予算の中でもマーケティング費用を増やす−誘客につなげる

  • 2008年11月19日
 ハワイ州副知事のジェームズ・アイオナ氏、ハワイ州ツーリズム・リエゾンのマーシャ・ウィナート氏が来日、現在のハワイ州の観光業の状況などを語った。アイオナ氏によると、ハワイ州の経済状況は世界不況のなか下降気味にあり、州経済を支える観光業の指標のひとつとなるハワイへの訪問者数も減少しており、州政府では経済回復プランを策定し、観光業を含めた活性化を計画している。

 このうち、空港関連や港湾施設の整備などは従来からの計画通りの予算額で実施し、今後の経済状況の回復や日本市場などから施設の改善を期待する要望にも応える。アイオナ氏は今回の来日は「ハワイとアジアの結びつきは強く、特に日本からの訪問者は重要」との認識で、観光に関してはマーケティング予算については増額をはかり、誘致活動の強化につなげる考えを示した。その一方で、ハワイでのイベント関連で、ハワイ・ツーリズム・オーソリティ(HTA)へ補助等を申請するものについて削減するなどで、メリハリをつける。

 また、来年の「ハワイ州」制定から50周年に関連し、25セント硬貨が発行されるなど、機運も高まりつつあるところ。硬貨には、ハワイの象徴であるカメハメハ大王、ハワイの島々がデザインとして採用されており、「ハワイらしさ」をアピールしていくことが一段と重要との認識を示した。