エキスプレス・トラベル、清算申請へ−08年3月期赤字で好転見通せず
香港資本のエキスプレス・グループは11月14日、日本の子会社で旅行会社であるエキスプレス・トラベルの事業清算を決定したと発表した。エキスプレス・グループは、景気後退の影響などで経営環境が悪化し、グループの2009年3月期中間決算が赤字転落する見通しで、グループ全体の収益の25.6%を占めつつ、「(昨年の子会社化以来)利益を一切得られていない」エキスプレス・トラベルの清算に踏み切った。
発表ではエキスプレス・トラベルの2008年3月期決算が、収益は約3億6670万香港ドル(約46億1200万円)、純損失は約4550万香港ドル(約5億7000万円)であったとし、清算決定の理由には「不満足な業績」、「激しい競争環境と高い営業費用」、「採算が取れるようになる時期が見通せない」ことを挙げた。発表ではそのほか、11月6日に新規予約の受付を中止したとも説明している。
エキスプレス・トラベルでは清算決定に先駆けて、11日には東京本社の事務所前にエキスプレス・トラベル経営部の名前で、「現状評価のため、一時的に事務所を閉鎖」し、「評価が終わり新しい情報が入り次第」関係者に連絡する旨の文書を掲出。11月13日頃からは、サティやイトーヨーカドーなどのショッピングセンター内に出店している店舗も閉鎖した。日本旅行業協会(JATA)には11月13日に店舗閉鎖の報告があったが、それ以降は連絡がつかなくなっているという。JATAでは消費者からの問い合わせに対して、万が一の場合として弁済制度を案内しているという。
エキスプレス・トラベルは、エキスプレス・グループの日本支社であるジャパン・エキスプレスが2007年に日本交通観光と牧野航空旅行、クリスタル旅行を子会社化し、日本交通観光とクリスタル旅行を合併、社名をエキスプレス・トラベルに変更。ジャパン・エキスプレスでは、旅行業の店舗を200店舗展開し、宿泊施設の運営とあわせて約480億円の売上高をめざしていた。10月1日時点の店舗数は、同社ウェブサイトによると23店舗。日本国内に所有する宿泊施設は3軒あるが、今回の発表では宿泊施設の言及はなく、いずれも通常通りに営業しているという。
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エキスプレス・トラベルでは清算決定に先駆けて、11日には東京本社の事務所前にエキスプレス・トラベル経営部の名前で、「現状評価のため、一時的に事務所を閉鎖」し、「評価が終わり新しい情報が入り次第」関係者に連絡する旨の文書を掲出。11月13日頃からは、サティやイトーヨーカドーなどのショッピングセンター内に出店している店舗も閉鎖した。日本旅行業協会(JATA)には11月13日に店舗閉鎖の報告があったが、それ以降は連絡がつかなくなっているという。JATAでは消費者からの問い合わせに対して、万が一の場合として弁済制度を案内しているという。
エキスプレス・トラベルは、エキスプレス・グループの日本支社であるジャパン・エキスプレスが2007年に日本交通観光と牧野航空旅行、クリスタル旅行を子会社化し、日本交通観光とクリスタル旅行を合併、社名をエキスプレス・トラベルに変更。ジャパン・エキスプレスでは、旅行業の店舗を200店舗展開し、宿泊施設の運営とあわせて約480億円の売上高をめざしていた。10月1日時点の店舗数は、同社ウェブサイトによると23店舗。日本国内に所有する宿泊施設は3軒あるが、今回の発表では宿泊施設の言及はなく、いずれも通常通りに営業しているという。
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