「みなとまち神戸」から始まる旅 神戸運輸監理部が観光圏検討会議を開催

 国交省神戸運輸監理部は11月6日、神戸市中央区の神戸第2地方合同庁舎で、神戸港周辺を滞在拠点とする観光圏形成に向けた検討会議を開いた。神戸の観光に詳しい有識者10人が「みなとまち神戸」の魅力、滞在力向上について意見を交わした。

 会議は、「みなとまち神戸から始まる旅」をキーワードに、神戸の魅力、観光素材などについて調査し、神戸を中心とした観光圏形成を考える。まずは神戸らしい素材を抽出し、滞在型旅行商品の創出を目指す。来年3月までに3回実施し、中長期的な方向性を打ち出す考え。

 会議の委員は、神戸夙川学院大学観光文化学部の小野田金司教授を座長に、神戸市や神戸港振興協会、旅行会社、ホテル、マスコミで構成。第1回目の開催となったこの日は、神戸観光が抱える課題と神戸の魅力の現状を、各委員の立場から語り合った。

 神戸が持つブランド要素であるショッピングやファッション、夜景などが生かすべき素材としてあがったほか、「京都や大阪に宿泊客が流れる現状にどう対応するのか」、「修学旅行への取り組みが弱い」といった指摘もあった。また、観光圏のエリアについては、淡路島、明石、姫路といった瀬戸内海沿岸地域のほか宝塚・西宮といった意見があった。

 同監理部総務企画部の福澤隆志海事交通計画調整官は「様々な角度から意見が寄せられ、参考になった。今回の意見を精査し、次回はより深い話し合いにしたい」と話していた。


情報提供:トラベルニュース社