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イル・ド・フランス、「新しいパリ」テーマに体験型観光など新素材を提案

  • 2008年10月29日
 パリ/イル・ド・フランス地方観光局は10月から、「le nouveau Paris(新しいパリ)」の文字をあしらったロゴマークを導入、「新しいパリ」をテーマに観光誘致を実施する。これは、最新の観光スポットやトレンド、体験型のプログラムなどの新しい素材を提案するとともに、日本語対応やホスピタリティなど受入態勢の向上をねらうもの。10月28日には「UPDATE YOUR PARIS あなたのパリを、アップデイトしよう」と題してメディアを対象に説明会を開催、パリの最新情報を提供。説明会にはメディア関係者約80名が集まり、パリとパリの周辺地域への関心の高さを伺わせた。

 パリ/イル・ド・フランス地方観光局プレジデントのアンリエット・ズゲビ氏は、「新ブランドでのプロモーション展開は、日本から開始する」と日本市場を重視する姿勢を強調。ズゲビ氏によると、新テーマは「パリジャンと出会う、文化を知る、雰囲気を感じ取る、あるいは庶民的な場所や最新スポットを訪れることで、パリの躍動しているエネルギーを感じ取れること」を前面に打ち出し、これまでの定番化した観光地や日程と異なった旅行体験を提案するもの。日本では、すでにパリを訪問した経験のあるシニア層と40歳代の女性層、若年層をターゲットに設定。シニア層には体験型のプログラムを提案。また、女性層にはファッションやショッピング、若年層にはトレンドなどを打ち出す。プロモーションの方法は、FAMツアーの実施のほか、11月3日にウェブサイトを立ち上げ、来年には日本語版を稼動する予定。

 また、受け入れ態勢の改善では、「質の向上」を目指し、すでにシャルル・ド・ゴール空港の案内所に日本語を話せるスタッフを配置。今後も、レストランのメニューの日本語化や、ホテルなどで日本語が使えるようにするなどのアイディアを検討している。また、例えばホテルやタクシーでの「(観光客に対する)感じの良さ」も向上したい考えで、覆面調査員がサービスをチェックするという。

 なお、メディア説明会では、10月11日に開館したばかりの、様々な分野の芸術家が集まって住むアトリエ兼住居で制作現場を見学できる「ル・サンキャトル」や、2007年9月開館の「建築文化財博物館」などの情報を紹介。また、体験型のプログラムを提供する会社「ミーティング・ザ・フレンチ」では、フルコースやデザートコース、チョコレートコース、フォアグラコースなど多彩な料理教室や、料理関係の専門家が日本語通訳とともに行きつけの店に連れて行ってくれ、商品の選び方やおすすめ品の見つけ方などを身に付けられるプログラムを紹介した。