日米航空協議が29日、30日に開催−羽田の深夜早朝枠を議論へ

  • 2008年10月28日
 日本とアメリカの航空当局間協議が10月29日、30日の2日間にわたり、東京で開催される。協議は日米航空全般について意見交換を行う予定だが、先ごろのフランスとの交渉で合意したと同様に首都圏空港の一体的運用の観点から、羽田空港の深夜早朝枠を活用したアメリカ路線の開設についても大きな議題となる見通し。日本側は今年6月の経済財政諮問会議において、「経済財政改革の基本方針(いわゆる、骨太の方針)2008」が定められており、この中で日本の成長戦略の施策のひとつとして、羽田空港の国際線ネットワークの拡充は大きな課題とされており、ヨーロッパだけでなく、アメリカ方面の航空路の充実も掲げられている。このため、日本側の交渉主体となる国土交通省でも、「羽田の深夜早朝枠でアメリカとの路線開設をできるだけ実現したい」とコメントしている。なお、フランスとの交渉では、日本側、フランス側ともに1日1便ずつ運航する配分となったが、アメリカとの交渉では「枠数は話し合い次第」としている。

 なお、このほかにも2007年の交渉で日本側はノースウエスト航空(NW)、ユナイテッド航空(UA)、フェデラルエクスプレスなどの成田空港での先発企業と他の後発企業の発着枠の適正化について意見交換をしており、この点についても引き続き意見を交換する。