クオニイ、ドバイの取扱を強化−ドバイ・オマーンを組み合わせた提案へ

  • 2008年10月22日
 クオニイジャパンはドバイ、オマーンの送客に向け、旅行会社への提案を含めて中東方面に注力する。スイスに本社を置くクオニイは先ごろ、ドバイに拠点を置くデザート・アドベンチャーズ・ツーリズムの株式80%を取得しており、クオニイジャパンが日本でこの方面の送客を強化する。クオニイジャパン代表取締役社長のフランソワ・ロカ氏は「ドバイはエジプトをはじめ多方面のストップオーバーという位置づけもある。これをドバイ、オマーンと組み合わせ、旅行会社に提案をしていきたい」と話し、この地域を組み合わせたパッケージツアーやMICEの取扱を伸ばしたいという。

 デザート・アドベンチャーズ・ツーリズムのラデック・ストレイチェック氏は、「UAEで2位、オマーンでも2位の取扱規模。将来的にはクオニイ・グループの(送客)力でいずれの市場でも1位になりたい」と話す。2007年度実績は2ヶ国で13万人の取扱いで、今年度は約5%増の137万人を目標としているという。サービス面で他社との違いは、多文化・多言語で構成するスタッフの充実度と行き届いたトレーニングと人的要素を強調。空港での出迎えもイミグレーション前から対応が可能であるほか、VIPサービスやハネムーンをはじめとする特別なサービスの対応できるという。

 クオニイは現在、9月末にオーストラリア・ツアーズ・マネージメントを100%子会社としたほか、インドでもデスティネーション・マネジメント・カンパニー(DMC)を買収。クオニイ・グループとして、欧州だけでなく、全世界でのDMCを視野に業務を拡大、日本でも欧州に留まらず、インドへの送客でも取扱を伸ばしており、ドバイをはじめ中東でも同様に送客を伸ばしたい考え。