JTB中部、北欧オーロラツアーが人気−「直行便」と「テーマ性」がカギか

  • 2008年10月22日
 JTB中部が発売中の北欧オーロラ鑑賞ツアーの売れ行きが好調という。8月29日に前年比3本多い7コースを発売したところ、10月10日時点の販売状況は66%増となった。JTBワールドバケーションズ中部販売本部によると、全方面の合計は市場全体と同様、前年割れのとなっている。ただし、北欧オーロラ鑑賞ツアーの好調さは、直行便利用で15万9000円からの値ごろ感を打ち出した価格設定と、体験や文化などの「テーマ性」によると分析している。

 今回の北欧ツアーで特に人気が高いコースは、添乗員同行の「北欧フィンランドに神秘のオーロラを求めて 8日間」で、31万4000円からの設定。オーロラ鑑賞のチャンスを5日間あるほか、オーロラ観測所の小屋でのオーロラ講座や、フィンランド名産のアメジスト採掘体験、サンタクロース村の訪問、ムーミン谷博物館見学などの体験を盛り込んでいる。

 北欧オーロラ鑑賞ツアーは、10月から3月の設定期間中に130%増の430名の送客をめざす。11月3日には消費者向けの旅行説明会を開催し、購買意欲を促進する考え。また、9月から10月にかけて設定したカナダのチャーター便利用商品の販売状況も良かったことから、他方面でも「直行便の就航するデスティネーションにテーマ性を加えた商品を設定し、販売を強化」し、航空会社のロードファクター向上と中部国際空港の路線維持につなげたい考えだ。