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ネバダ州、「フライ&ドライブ」定着へ−ラスベガスに加えた広域展開も視野

  • 2008年10月7日
 ネバタ州観光局のカーラ・フィッシャー氏は今後のプロモーション活動について、「『フライ&ドライブ』を継続し、ラスベガス・プラスのコンセプトの定着をはかりたい」と話し、ラスベガスを拠点としたドライブ旅行の定着と、それに加えたネバダ州内での拠点の確立をめざす考えを強調した。例えば、カリフォルニア州サンフランシスコからサクラメント、そしてネバダ州リノ、その後にレイク・タホへ至る80号線を中心として州境を越える広域的なドライブの推進にも積極的に取り組み、ネバダ州内だけでドライブが終わるという考えだけでなく、実現可能なプランを提案していく。

 このうち、ネバダ州内では航空路で訪れやすいラスベガス、そしてカリフォルニア州から陸路でアクセスしやすいリノなどが拠点となる考え。ラスベガスからは、デスバレー、グレートベイジンの両国立公園、レイク・タホ周辺でゴルフコースのあるジェノアでのバード・ウォッチングなども積極的に紹介する考えで、SITとしても提案していく。特に、リノ/カーソンシティ間は日帰りも可能であること、リノから50キロメートルには作家マーク・トウェインが暮らした街があり、ホテルやB&Bの宿泊施設のほか、金銀鉱山時代をしのばせる蒸気機関車が走り、2009年には開設125周年の区切りの年を迎えることも契機とし、大自然のほか、カウボーイの文化も伝えていくことを検討している。

 また、ドライブ旅行の目的としてSITの色彩も強いことから、例えばネバダ州北部で80号線沿いのエルコで開催される「カウボーイ・ポエトリー」など、日本では知られていないがテーマ性の強い情報も紹介する。このイベントはカウボーイの「バッカルー」たちが、詩を詠んだことがはじまりといわれ、文豪も訪れたことがあるという祭りで、ドイツやイギリスなど世界各地からの訪問者もいるという。