浅草大観光祭、10月1日から開催−浅草寺本堂落慶50年で

 浅草大観光祭が10月1日−11月25日まで、浅草寺を中心に行われる。東京大空襲で消失した浅草寺本堂の落慶50周年を記念して行うもので、江戸時代に「奥山」と呼ばれた盛り場を再現するほか、「平成中村座」の特別興行を連日行う。

 浅草寺は45年の東京大空襲でほとんどが消失し、58年に本堂、その後、雷門、五重塔などが、次々と再建され、現在の賑わいを取り戻していった。浅草大観光祭では、浅草寺本堂西側一帯の約1000坪に、江戸時代の盛り場「奥山風景」を再現し、江戸の風情を味わってもらう。江戸時代の町並みさながらに、大道芸や見せ物小屋、江戸小物、版画、玩具、提灯、指物、手拭い、茶屋など60店あまりを開く。祭の期間中は限定通貨として、奥山風景や仲見世で買い物ができる平成小判も発行。奥山風景と仲見世の両替所で、1枚300円で販売する。

 平成中村座は中村勘三郎が2000年に浅草で旗揚げしたもので、今回は、観音裏境内で約2ヶ月間興行する。演目は「通し狂言仮名手本忠臣蔵」。そのほか、昭和本堂落慶五十周年「記念大開帳」、特別公開「大絵馬寺宝展と庭園拝観」、宝蔵門大わらじ奉納式、浅草芸者集による「浅草おどり」など、記念行事が盛りだくさんに準備されている。


情報提供:トラベルニュース社