Marriott Bonvoy

オーストリア、客層拡大めざし、デザイン、建築、ライフスタイルなど前面に

  • 2008年9月17日
 オーストリア政府観光局局長にこのほど、ミヒャエル・シュトラッサー氏が着任した。シュトラッサー氏は1990年入局、日本局長の着任前は本局戦略推進室室長として同局の戦略面を担当していた。なお、日本ではウィーン代表部代表も兼任する。このほど本局CEOのペトラ・シュトルバ氏、国際市場統括部部長のエーリッヒ・ノイホルド氏、ウィーン市観光局局長のノルベルト・ケットナー氏らが来日、今後の活動の方向性などを語った。

 シュトラッサー氏は、「日本人観光客は質が高く、常に重要な市場」と強調、ケットナー氏も「東京の代表部はウィーン市とウィーン商工会議所が共同で出資しており、このほど2009年から2011年までの予算が承認された」と紹介、「事務所の必要性が再認識された」と語った。シュトルバ氏も「文化、自然など、オーストリアは日本人の好奇心を完全に満たすデスティネーション」とアピールし、引き続き日本からの訪問者に期待を示している。現在は海外旅行市場が伸び悩み、ユーロ高や日本経済の停滞、燃油サーチャージの高騰など外的要因により、ヨーロッパ方面の日本人訪問者数や宿泊数が減少傾向にあるが、「(オーストリアの観光資源と日本人の趣向を考えると)日本市場は外的要因が改善されれば必ず回復する」と三氏ともに同意見だ。

 今後のプロモーションでは客層の拡大をめざし、特にウィーンのデザインや建築、ライフスタイルなど、「現代」の人々の関心に即したテーマを打ち出す。シュトラッサー氏は「本局の調査では、一般的に40歳以上がこうしたテーマに興味を持つという結果が出ている」としつつ、「日本市場は特殊で、30歳以上となる可能性もある」とし、市場にあわせたアピールを行う方針だ。特に、2009年は日本・オーストリアの国交樹立140周年にあたり、オーストリア外務省などとも協力し、さまざまなイベントを開催する予定。2009年秋には「100%デザイン東京」、「東京国際建築フォーラム」などのイベントにも出展、新テーマを紹介する。