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アクセスランキング、1位はデルタなどの値下げ、2位は倒産関連

  • 2008年9月13日
 今週の最もアクセスの多い記事は、10月発券分以降から燃油サーチャージが一部で値下がりすることを報じたものでした。日系2社が10月以降の申請をした際、据え置きとする路線区分もあったことから、他社も据え置くことまでは予測されましたが、原油価格の上昇基調に一服感が生まれており、この点を考慮した燃油サーチャージ額の設定となる動きが見られました。燃油サーチャージ額の値下げは、2006年の上期に外国航空会社が実施していましたが、当時はもともとの金額が現在の半分以下で、大きな話題にはなりませんでした。ただ、弊社のアクセス数のデータを見ていると、業界では2年前の値下げの時から関心の高さがうかがえました。消費者が「原油価格が下がっているから、10月には(燃油サーチャージ額が)下がるよね」と、店頭での旅行相談で発言されることも記事で紹介していますが、やはり旅行業界も消費者も想いは同じですね。

 ただし、旅行業界では現在、パッケージツアーでの総額表示、新IT運賃など新たな考え方やその対応があります。これが実現した際、十分に値下げ効果を反映できるかが、課題になってきます。来年の上期にも新IT運賃によるパッケージツアーの総額表示が実現され、燃油サーチャージ、原油価格が値下げ基調に入った場合、6ヶ月期間の基幹商品の価格は維持するのか、柔軟な対応をとるのか。これまで考えていた「値上げ」への対応から、現実的になりつつある「値下げ」の対応を、旅行会社は考えておく必要があるでしょう。(鈴木)



▽トラベルビジョン・記事ランキング(9月第2週:9月8日〜9月12日午後6時)

第1位
10月以降の燃油額、デルタは値下げ−据え置きも目立ち、需要を考慮か(2008/9/10)
シンガポール航空、燃油サーチャージを値下げ−エア・パシフィックは据え置き(2008/9/11)
フィリピン航空、燃油サーチャージ額を値上げ−今年度中の円建ては予定なし(2008/9/9)

第2位
日本トラベル、9月9日付で閉業を通知−代理人調査の負債額は6000万円(2008/9/12)
旅行業倒産件数、8月は9件−3億円以下の倒産と地方での「破産」が多く(2008/9/9)

第3位
ルックJTB、燃油費訴求のヨーロッパ商品、KEとSUを確約−計1000人目標(2008/9/8)

第4位
マレーシア航空、自社ブランド「ゴールデン・ホリデーズ」をクロノスと展開(2008/9/8)

第5位
日本とフィンランド、スカンジナビアが航空協議へ−成田増枠などがテーマに(2008/9/11)

第6位
コンチネンタル航空、米で受託手荷物1点目から有料化−マイル獲得率も変更(2008/9/10)

第7位
香港エクスプレス、関空線の「安定飛行」に注力−日本発シェア40%めざす(2008/9/10)

第8位
スペシャリスト・インタビュー:PTSトラベルナビ有楽町西武店安田未沙さん(2008/9/9)

第9位
ジャルパック、マーケティングや新商品開発の強化で組織改正−10月1日付け(2008/9/12)

第10位
AF/KL、来年1月から自社販売にサービス手数料を導入へ−動向みきわめ(2008/9/12)