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ヴァージンギャラクティック、初の宇宙旅行は2010年めざす−近くテスト開始

  • 2008年9月12日
 ヴァージン・グループで商業宇宙旅行の実現をめざすヴァージンギャラクティックは、2010年にも実施する見通しを示した。同社副社長のスティーブン・アッテンボロー氏がこのほど来日、現在の進捗状況を説明した。「時間との競争ではなく、安全との競争が重要」との考えが強く、入念なテストを繰り返すため、開始時期は流動的だ。宇宙旅行に使用する「スペースシップ2」は建造中で、今後1年間での完成をめざしている。同機を空中での発射地点まで運ぶ母機「ホワイトナイト2」はすでに完成しており、数週間内に飛行テストを開始する。

 申込み件数は現在、世界全体で約250名、うち日本人は男女比5人ずつの合計10人で、最高齢は77歳の女性。最初に乗船できる「ファウンダー」と呼ばれる100人に日本から3名が予約しており、日本地区公式代理店のクラブツーリズムの貸切フライト6席分に4名、その他に3名がいる。全申込者で見ると最高齢は88歳で、心臓疾患の治療歴を持つ人もいるが、アッテンボロー氏は「遠心分離機を利用した事前訓練の結果、参加者の約90%が問題なく乗船できることがわかった」と、敷居が低いことをアピール。さらに、見込み客は、ウェブの登録で125ヶ国から約8万5000人おり、事業の将来性も強調している。このため、運航開始から1年目は500名、10年間で5万人の参加者を見込んでいる。旅行代金は当初は20万米ドル(約2150万円)で、将来的には5万米ドル(約540万円)程度に下げていく意向も示した。

 なお、クラブツーリズムは9月11日に消費者対象の説明会に80名弱が集まり、質問も活発に出たという。


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