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ハワイ・ライフ&カルチャー(5) カップル憧れの地、マウイ島のウェディング

  • 2008年9月4日
カップル憧れの地、マウイ島でのウェディング
その魅力は自然豊かでダイナミックな景観とプライベート感


 日本人のハワイ・リピーターたちの間で、「挙式をするならマウイで」と、ウェディング先としても根強い人気を誇るマウイ島。日本から直行便がないため、日本人のマウイ島でのウェディングの数は若干、減少しているものの、アメリカ人の挙式件数は着実に増加。ワタベウェディングによると、アメリカの観光雑誌で、マウイはアメリカ人の挙式デスティネーションとしてナンバー1の人気を誇っている(ワタベウェディング調べ)。そんなマウイでのウェディングの魅力を取材した。(取材:堀内章子)


マウイ島のウェディング事情

 マウイ島西部や南西部のリゾート地は、年間を通して晴天率が高いハワイの中でも特に晴れの日が多く、挙式には最適な場所。ハワイ州政府保健局の2006年の調査によると、ハワイ州で提出された婚姻届2万組のうち、約8600組がマウイ郡で提出されたもので、圧倒的な支持を得ていることがわかる。「渓谷の島」とも呼ばれるマウイ島のダイナミックな自然景観とビーチに加え、各チャペルの1日の挙式数が1組から3組程度に限られているため、他のカップルとの遭遇が少なく、プライベート感が満喫できるのが、人気の理由。この魅力を広く伝えるべく、マウイ観光局は今年から「ロマンス・ミー・マウイ」キャンペーンを展開している。

 日本人の挙式の場合、2月、8月、11月がピークシーズン。マウイ島の2月はクジラのブリーチングに遭遇する可能性が高い時期、8月は日本の夏休み、11月は3連休が多く、同行する家族のスケジュールにあわせやすいからだ。6泊8日の滞在が平均的で、挙式後はマウイでのハネムーンをカップルのみで過ごすより、家族とのんびり過ごす人たちが多いという。オアフ島の場合は観光客が多く、都会的すぎるが、マウイ島ではのどかな自然とそれなりのショッピングも楽しめ、ゆったりとした時間を感じられる。リゾートやハレアカラ国立公園、ハワイ固有種の多い植物園などのアトラクションや豊富なアクティビティなど、観光の要素が十分そろっているので、家族の好みにあわせて楽しむことができる。そして最後の1泊はホノルルに泊まり、ショッピングを楽しんで、たくさんの土産とともに日本へ帰るというケースが一般的。カップルにとっては一生の思い出の場所として憧れの場所なのであろう。


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注目集まる挙式スタイル、ゴルフ場でのオーシャンビュー・ウェディング

 最近、注目されているのは、ゴルフ場「ワイレア・ゴルフ・クラブ」での挙式。もともとゴルフ場のある南部のワイレア地区はマウイ島のなかでも、高級リゾートが点在するラグジュリーなイメージのある場所。そんなワイレア地区にあるゴルフ場のグリーンの上での挙式は、パノラマに広がる海と島を望む絶景が見渡せる。パッケージは挙式と隣接するクラブハウスレストラン「Sea Watchレストラン」での2時間のディナーレセプションで、レストランの正面は一面ゴルフコースの緑、そして右には紺碧の太平洋の美しい景観が広がる。ゴルフ場とは思えない、まるでリゾートホテルのレストランのようなリッチな空間だ。このレストランは200名から300名を収容でき、アメリカ本土からの挙式やローカルのレセプションでの利用も人気だという。

 ワタベウェディングでは今年4月から、夕日を眺めながらの「サンセット・ディナー・パーティー」のパッケージを発売したところ、近年のゴルフ人気の影響もあり、反響は上々だという。結婚証明、音楽、ブーケ、リムジンが含まれ、8名で4000米ドル(約43万4000円)から。価格とハワイらしい景色を重視したい人にとって、両方を兼ね揃えていることが人気の理由だという。




伝統的な挙式は5ツ星ホテルで豪華に

 ホテル内のチャペルで挙式を済ませ、そのあとホテル内でのレセプションを――と、伝統的な式を希望する人に人気のチャペルが2つある。ひとつは「グランド・ワイレア・リゾートホテル&スパ」内にある「グランド・ワイレア・シーサイド・チャペル」だ。挙式だけでも5490米ドル(約59万5000円)と値段ははるが、板ぶき屋根と尖塔の印象的な外観、内部はステンドグラスが四方に配され、とてもロマンチックな雰囲気だ。ホテルの庭にはベルサイユ宮殿から運ばれてきたという愛らしいガゼボ(洋風の東屋)があり、ここでケーキカットや乾杯が可能。その後、ホテル内のバンケットルームか「ビストロモロキニ・レストラン」でのレセプションもアレンジできる。

 もう1つの人気ホテルはハワイで3つしかない5ツ星ホテルとして、2007年全面改装した「リッツ・カールトンホテル」内にある「ホノルア・チャペル」。シンプルだがとても温かい雰囲気が漂うチャペルだ。青い空に、真っ白な壁とグリーンの芝生のコントラストが映える。挙式は2800米ドル(約30万4000円)から、パーティーは1420米ドル(約15万4000円)から。夢や期待を込める結婚式という特別な晴れの舞台を、高級ホテルの贅沢な空間と細やかなサービスが実現してくれることだろう。マウイ島は直行便がないため旅行を含めた総額は割高にはなるが、「ここでウェディングをする!」と決めたら予算を奮発するカップルが多く、マウイで挙式をするカップルは予算の多い30代がほとんどというのも納得。

 ちなみに、マウイ島には上記以外にも、歴史的な教会やオーシャンビューのチャペルなど様々な舞台が用意されており、好みにあわせたスタイルで挙式できる。さらに、ウェディングドレスを着て写真だけ撮影するというお手軽スタイルも増えている。ワタベウェディングの場合、460米ドル(約5万円)で記念を残すこともできる。注目が高まるマウイのウェディング、さまざまなスタイルがあることを知っておきたい。