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日本人出国者数、7月は4.4%減の141万人−外客数は82.5万人も伸び幅縮小

  • 2008年8月29日
 日本政府観光局(JNTO)は7月の日本人出国者数、訪日外客数の推計値をまとめた。これによると、出国者数は前年比4.4%減の141万3231人となった。1月からの累計は5.0%減の926万7000人で、今年の7ヶ月間は全てマイナス成長になっている。JNTOでは、食料価格の上昇や株価の低迷などに起因する消費マインドの低下、さらに燃油サーチャージの上昇などが海外旅行の手控えに影響しているとしている。また、旅費の高騰による遠距離から近距離への需要のシフトが発生しているともコメントしている。

 また、訪日外客数は2.2%増の82万5000人となり、7月としては過去最高を記録している。29ヶ月連続で月別の過去最高記録を更新しているが、伸び率は縮小しており、燃油サーチャージの値上げ、四川大地震の影響、米・英の景気後退などが影響していると分析している。市場別では、韓国人が6.3%減の23万8100人と燃油サーチャージの高騰で今年3月以来の減少を示し、中国は北京オリンピック前の出張手控えも影響し、0.1%減の10万1300人となった。一方、台湾は8月の燃油サーチャージの引き上げを見越した駆け込み需要もあり、10.2%増の15万5300人、香港は航空便の充実から25.5%増の6万6100人となっている。