ハワイ体験レポート(28)マウイ名物オニオンづくしのフェスティバル
マウイ名物オニオンづくしのフェスティバル
話題のシェフたちが貴重なレシピを公開
マウイ島では8月23日、19回目となる「マウイ・オニオン・フェスティバル」が開催された。豊かな土壌で育った強い甘みが特徴のマウイオニオンをテーマに、数々のイベントが開催され、当日はロコだけではなく、多くの観光客が参加。会場のホエラーズビレッジはビーチにつながっており、眺めも抜群だ。また、施設内のショップではこれにあわせてセールを実施しており、来場者はフェスティバル、ビーチ、ショッピングを行き来し、それぞれの時間を楽しんでいた。(取材:堀内章子)
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◆ハワイ・ライフ&カルチャー:旅で楽しむマウイの大地の恵み(2008/08/21)
参加者の雄姿が見ものの「マウイオニオン早食い競争」
会場には2つのステージと、オープンスペースに建てられたブースがあり、メインステージでは時間ごとに様々なコンテストやショーが開催される。一番人気はなんといっても「マウイオニオン早食い競争」。10名の参加者がステージに立ち、スライスされた生のマウイオニオンを60秒でどれだけ食べられるかを競うものだ。
隣に座っていたサンディエゴの家族連れは「毎年この時期にマウイに旅行にきている」という。どうやらこのお祭りも、旅行の目当てのひとつのようだ。ステージをみると、参加者にはロコはもちろんカリフォルニアやユタなどからやってきた観光客もいる。女性も3名参加していたほか、昨年の優勝者が今年も挑戦しにきていた。
競技が始まると、参加者の食べっぷりに会場から「わっ」と歓声が沸く。オニオンの香りに包まれた会場で1分間の戦いを見守る。優勝したのは、カリフォルニアからやってきたダニエル・アン氏。開始前からその意気込みは相当のもので、食べた量はなんと2分の1パウンド(約250グラム)! 会場にいた人々の予想通り、彼が優勝を手にした。一般的なタマネギに比べ甘みが強いマウイオニオンだが、さすがに生で大量に食べるのは大変なもの。終了後はみんな、水をがぶがぶ飲んだり、会場で用意されていたミントを食べたりして、口の中のオニオン臭を消し去ろうと必死になっている姿がなんともおかしい。
話題のシェフたちの競演
−創作オニオン料理に目を奪われる
もう一つ、多くの人が集まったイベントが、「マウイオニオン・レシピコンテスト」だ。地元の有名シェフ5人がマウイオニオンを使った創作料理を競いあう。それぞれが腕に自信のある力作の1品を作り上げ、審査員が味や飾り付けなどを採点する。
協議の結果、今年の優勝を飾ったのはラッセル・シュー氏であった。栄冠に輝いた彼のメニューは、「ゆずバターとマウイオニオン・ソースのサーモンがけ」。柚子の爽やかな酸味とマウイオニオンの甘さを活かしたメニューだ。シュー氏は、ホノルルにあるパシフィックリム・キュイジーヌをリードするレストラン「3660 On the Rise」や、ワードセンターにある「Kakaako Kitchen Express」のシェフでもある。
1票差で2位になったのは、オアフ島のノースショアにある「タートルベイリゾートホテル」内にあるレストラン「Ola」のシェフ、フレッド・ディーンジェロ氏。この他にもNBC’s Todayにも出演しているディビッド・ジョンソン氏らが参加し、熱い戦いを繰り広げた。
この5人のシェフたちは、コンテストとは別に料理をステージの前で披露し、大反響。シュー氏は、ハワイのテレビ局の1つであるKHON2のマノロ・モラレスと掛け合いをしながら料理を披露し、観客も楽しそうだ。その場で配布されたレシピを片手に、多くの客が真剣なまなざしでその作り方に見入っていた。この日の食卓には、彼らのレシピを元に作られた料理が並んだことだろう。
有名店もブースを出店、様々なオニオン料理を味わえる
オープンスペースの各ブースでは様々な商品や野菜等が販売されており、お昼時には、プレートランチが飛ぶように売れた。人気のレストラン「Roy’s」では、5米ドル(約550円)でバジル、マウイオニオン、チーズにビーフをはさみ、最後にパンを焼いてサンドイッチとして販売。「Sansei」はビーフにオニオン、野菜を混ぜたしょうゆベースのメニューで、ご飯と一緒に食べるととても美味しく、食欲をそそる味だ。しかし、一番長い列を作っていたのは、オニオンリング。アツアツに揚げただけのマウイオニオンだが、シンプルながらやはり美味しい! 一盛りで5米ドル(約550円)。道路に車を停め、会場には入らずこれだけを買いにくるロコもいる。それほど、この味は魅力なのだ。実はマウイオニオンはクラ地方の208エーカーでしか採れないもの。大量生産でない、この美味しさにロコも観光客も魅かれるのであろう。
そのほか、マウイ・カウンティ・ファーム・ビューローのブースでは、マウイ島の農場で採れた様々な野菜やフルーツを販売。オーガニックのパイナップルは1パウンド2.90米ドル(約315円)、シュガーケインは6米ドル(約650円)。ちょっと珍しいアイスクリームビーンというフルーツは、中の豆を食べるというもので、ほんのり軽い甘み。
午後2時からは、ポリネシアンフラ&タヒチアンダンスショーが開催され、立ち見も出るほどの反響であった。成人の女性から小さな子供までがフラを踊る。躍動感あふれ、また微笑ましい姿でもある。カアナパリに吹く風とビーチ、そして透き通るような音楽に、集まった人々は酔いしれていた。
話題のシェフたちが貴重なレシピを公開
マウイ島では8月23日、19回目となる「マウイ・オニオン・フェスティバル」が開催された。豊かな土壌で育った強い甘みが特徴のマウイオニオンをテーマに、数々のイベントが開催され、当日はロコだけではなく、多くの観光客が参加。会場のホエラーズビレッジはビーチにつながっており、眺めも抜群だ。また、施設内のショップではこれにあわせてセールを実施しており、来場者はフェスティバル、ビーチ、ショッピングを行き来し、それぞれの時間を楽しんでいた。(取材:堀内章子)
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◆ハワイ・ライフ&カルチャー:旅で楽しむマウイの大地の恵み(2008/08/21)
参加者の雄姿が見ものの「マウイオニオン早食い競争」
会場には2つのステージと、オープンスペースに建てられたブースがあり、メインステージでは時間ごとに様々なコンテストやショーが開催される。一番人気はなんといっても「マウイオニオン早食い競争」。10名の参加者がステージに立ち、スライスされた生のマウイオニオンを60秒でどれだけ食べられるかを競うものだ。
隣に座っていたサンディエゴの家族連れは「毎年この時期にマウイに旅行にきている」という。どうやらこのお祭りも、旅行の目当てのひとつのようだ。ステージをみると、参加者にはロコはもちろんカリフォルニアやユタなどからやってきた観光客もいる。女性も3名参加していたほか、昨年の優勝者が今年も挑戦しにきていた。
競技が始まると、参加者の食べっぷりに会場から「わっ」と歓声が沸く。オニオンの香りに包まれた会場で1分間の戦いを見守る。優勝したのは、カリフォルニアからやってきたダニエル・アン氏。開始前からその意気込みは相当のもので、食べた量はなんと2分の1パウンド(約250グラム)! 会場にいた人々の予想通り、彼が優勝を手にした。一般的なタマネギに比べ甘みが強いマウイオニオンだが、さすがに生で大量に食べるのは大変なもの。終了後はみんな、水をがぶがぶ飲んだり、会場で用意されていたミントを食べたりして、口の中のオニオン臭を消し去ろうと必死になっている姿がなんともおかしい。
話題のシェフたちの競演
−創作オニオン料理に目を奪われる
もう一つ、多くの人が集まったイベントが、「マウイオニオン・レシピコンテスト」だ。地元の有名シェフ5人がマウイオニオンを使った創作料理を競いあう。それぞれが腕に自信のある力作の1品を作り上げ、審査員が味や飾り付けなどを採点する。
協議の結果、今年の優勝を飾ったのはラッセル・シュー氏であった。栄冠に輝いた彼のメニューは、「ゆずバターとマウイオニオン・ソースのサーモンがけ」。柚子の爽やかな酸味とマウイオニオンの甘さを活かしたメニューだ。シュー氏は、ホノルルにあるパシフィックリム・キュイジーヌをリードするレストラン「3660 On the Rise」や、ワードセンターにある「Kakaako Kitchen Express」のシェフでもある。
1票差で2位になったのは、オアフ島のノースショアにある「タートルベイリゾートホテル」内にあるレストラン「Ola」のシェフ、フレッド・ディーンジェロ氏。この他にもNBC’s Todayにも出演しているディビッド・ジョンソン氏らが参加し、熱い戦いを繰り広げた。
この5人のシェフたちは、コンテストとは別に料理をステージの前で披露し、大反響。シュー氏は、ハワイのテレビ局の1つであるKHON2のマノロ・モラレスと掛け合いをしながら料理を披露し、観客も楽しそうだ。その場で配布されたレシピを片手に、多くの客が真剣なまなざしでその作り方に見入っていた。この日の食卓には、彼らのレシピを元に作られた料理が並んだことだろう。
有名店もブースを出店、様々なオニオン料理を味わえる
オープンスペースの各ブースでは様々な商品や野菜等が販売されており、お昼時には、プレートランチが飛ぶように売れた。人気のレストラン「Roy’s」では、5米ドル(約550円)でバジル、マウイオニオン、チーズにビーフをはさみ、最後にパンを焼いてサンドイッチとして販売。「Sansei」はビーフにオニオン、野菜を混ぜたしょうゆベースのメニューで、ご飯と一緒に食べるととても美味しく、食欲をそそる味だ。しかし、一番長い列を作っていたのは、オニオンリング。アツアツに揚げただけのマウイオニオンだが、シンプルながらやはり美味しい! 一盛りで5米ドル(約550円)。道路に車を停め、会場には入らずこれだけを買いにくるロコもいる。それほど、この味は魅力なのだ。実はマウイオニオンはクラ地方の208エーカーでしか採れないもの。大量生産でない、この美味しさにロコも観光客も魅かれるのであろう。
そのほか、マウイ・カウンティ・ファーム・ビューローのブースでは、マウイ島の農場で採れた様々な野菜やフルーツを販売。オーガニックのパイナップルは1パウンド2.90米ドル(約315円)、シュガーケインは6米ドル(約650円)。ちょっと珍しいアイスクリームビーンというフルーツは、中の豆を食べるというもので、ほんのり軽い甘み。
午後2時からは、ポリネシアンフラ&タヒチアンダンスショーが開催され、立ち見も出るほどの反響であった。成人の女性から小さな子供までがフラを踊る。躍動感あふれ、また微笑ましい姿でもある。カアナパリに吹く風とビーチ、そして透き通るような音楽に、集まった人々は酔いしれていた。
ロコの気分を満喫できるファーマーズマーケット
最近、オアフ島やビッグ・アイランドを中心にファーマーズマーケットが注目されて
いる。ロコの気分が味わえるファーマーズマーケットは、コンドミニアムへの滞在など
暮らすように過ごす旅、健康志向の旅におすすめだ。ここではマウイ島で開催されるも
のを紹介しよう。
・ファーマーズマーケット・オブ・マウイ・ホノコワイ
住所:Hawaiian Motors parking lot(Honokowai Park向かい)
TEL:(808)669-7004
営業時間:月曜日、水曜日、金曜日の7:00〜11:00
・ファーマーズマーケット・オブ・マウイ・キヘイ
住所:Suda Store parking lot (South Kihei Road沿い)
TEL:(808)875-0949
営業時間:月曜日〜金曜日の8:00〜16:00
・マウイ・フレッシュプロデュース・ファーマーズマーケット
住所:Queen Kaahumanu Shopping Center(センターステージにて)
TEL:(808)298-4289
営業時間:火曜日、水曜日、金曜日の7:00〜16:00
・マウイ・モール・ファーマーズマーケット&クラフトフェア
住所:Maui Mall
TEL:(808)871-1307
営業時間:火曜日、水曜日、金曜日の7:00〜16:00
・マウイ・スワップ・ミート
住所:Puuene Avenue ( Kahului Post Office隣)
TEL:(808)877-3100
営業時間:土曜日の6:00〜13:00