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タヒチ観光局、ハネムーナー、女性同士、ファミリーを軸に販促を強化

  • 2008年8月28日
 タヒチ観光局日本支局代表の森啓三郎氏は、「厳しい状況だが、ポテンシャルの高いセグメントに対してタヒチの魅力を伝え、指名買いをしてもらえるようにしたい」と語り、ハネムーナー、ファミリー、女性同士の旅を中心にプロモーションを展開する。8月27日に開催した「タヒチ・セミナー・ワークショップ2008」では、各種専門誌からゲストコメンテーターを招き、セグメントごとにセミナーを分けて実施、旅行業界関係者など約100名が参加した。特に、昨年の日本人訪問者数の 7割から8割を占めるハネムーナーは維持しつつ、女性同士の旅先としてタヒチも可能性が高いという調査結果、家族一緒にタヒチの自然環境や文化を楽しめるプログラムも始まり、これから着実に開拓できる需要を取り込んでいく方針だ。

 このうち、ハネムーナーについては、オープンハート型のツパイ島への遊覧ヘリツアーをはじめ、タヒチにしかない魅力を訴求する。また、今年オープンしたフォーシーズンズ・リゾート・ボラボラが提供する12歳以下のキッズプログラムが充実しており、子供と一緒に行くハネムーンなど多様化する旅行形態に対して現地の対応が準備できている。

 女性同士の旅では、ダンスやマラソンなど観光だけではない要素を含めた商品造成を促す。これはOL向けの媒体「シティリビング」と共同で今年2月のモーレア国際マラソン参加の旅行を企画したところ、30名の応募に対して420名以上の応募があり、反応も上々だったという。

 ファミリーは今後、増加を見込むセグメント。タヒチには危険な動植物がないこと、日本にはない文化的な体験ができることから、子供と一緒に楽しめる新たなデスティネーションという。今年9月にモーレア島にオープンするレジェンズ・リゾート・モーレアは、2ベッドルームと4ベッドルームのヴィラからなり、タヒチでは珍しいキチネット付きのホテルで、子供連れの長期滞在も可能だ。

 同観光局では、販売担当者向けの教育プログラムとして「ティアレ・タヒチ・エージェント・プログラム」(TTAP)で、オンラインプログラムやセミナーを引き続き提供し、実際に現地を視察できるよう検討しているという。


▽関西の重要性は変わらず

 今年6月の日本人訪問者数は単月で前年比8.6%増であったが、1月から6月の上半期は17%減となっている。森氏はエア・タヒチ・ヌイ(TN)の成田発関空経由パペーテ行きの減便を踏まえ、「今年は20%減の1万8000人になる見込み」としつつ、「東京と同様にプロモーション展開をする」と関西市場を重視するに変わりないという。