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東南アジア4ヶ国の上半期、フィリピンは支出額8%増、マレーシア団体好調

  • 2008年8月22日
 フィリピン、マレーシア、タイ、シンガポール4ヶ国の上半期(2008年1月〜6月)の日本人訪問者数が出揃った。フィリピン観光省(DOT)によると、6月の日本人訪問者数は前年比9.0%減の2万8069人となった。上半期の世界からの訪問者数は6.9%増の163万3887人で、このうち日本人訪問者数は5.9%減の18万5431人であった。なお、上半期の日本人訪問者数は減少したものの、1日あたりの支出額は8%増の87.29米ドル。DOTでは下期も引き続き、質の高い旅行の提供をめざし、女性やアクティブシニア、ダイバーなどをメインターゲットにプロモーションをおこなう。

 マレーシア政府観光局(MTPB)によると、上半期の日本人訪問者数は13.5%増の20万6757人で、4月、5月には700名規模のインセンティブもあったという。MTPBでは、「燃油サーチャージ額や物価の高騰で、近場で物価も安くコストを押さえやすいマレーシアの人気が上がったのではないか」と話し、「昨年から今月末までの観光年のプロモーションが奏功している」という。下期は、パッケージ商品の造成を引き続き促していく予定だ。

 タイ国政府観光庁(TAT)によると、スワンナプーム国際空港を利用した日本国籍の利用者数は、上半期が9.64%増の60万3169人であった。1月から3月まで団体の送客が好調で、毎月10万人以上を記録。ただし、4月以降は燃油サーチャージ額の値上げより、減少傾向に転じたという。また、シンガポール政府観光局(STB)によると、上半期の日本人訪問者数は1%増の27万6569人となり、各月ともほぼ前年並みに推移した。9月には、F1の開催を控えており、これを起爆剤として下半期の推移に期待している。