ブリティッシュ・エアウェイズ（BA）はこのほど、イベリア航空（IB）との合併交渉を開始した。BAは、IB株の13.15％を保有しており、最終的にはIBとの持株会社を立ち上げ、100％の株を新会社に移行する予定だ。BA運航路線と、IB運航路線をあわせることで世界各地への路線を強化する。BAの最高経営責任者（CEO）のウィリー・ウォルシュ氏は、スペインで開催したプレスコンファレンスで、「航空業界を取り巻く環境は刻々と変化し、航空会社の合併は長年の懸案。合併がもたらす財務基盤の強化、相乗効果、またネットワークの強化など、最近の経済状況では特に魅力的だ。BAは長年、IBと良好な関係を築いてきており、この合併は両社の株主に利益をもたらす」と述べた。

　なお、BAはIBとの交渉とは別に、アメリカン航空（AA）とも引き続き話し合いを進めていくという。