夏ボーナスで海外旅行は6.2%、受給額100万円以上は13%が予定−国内は減少

  • 2008年7月4日
 損保ジャパン・ディー・アイ・ワイ生命保険による、「2008年夏のボーナスと家計の実態調査」によると、今年の夏のボーナスで海外旅行を予定しているのは、全体の6.2%であった。調査対象は一般企業に勤めるサラリーマン世帯の20代から50代の主婦それぞれ125名、計500名で、世帯年収の平均は、20代が535万2000円、30代が647万2000円、40代が794万4000円、50代が920.8万円の合計平均が724.4万円。調査期間は6月13日から16日。
                                                               

▽今年は平均0.4万円減少、40代、50代のマイナス多く

 今年の夏のボーナスの手取額は平均75.3万円。50万円から75万円未満が平均31.8%で、20代以外のどの年代でも1位、または同率1位であるが、20代は30万円から50万円未満が36.8%で最多数となった。ただし、昨年からの上昇率は、「増えた」とするのが37.0%で「減った」という26.0%より増えている。年代別では20代が「1万円から9万円増加」が30.4%で平均3.8万円の増加となっているが、その他の年代は「増減なし」が最も多く、40代は平均1.8万円減、50代は3.8万円減となっており、平均では0.4万円減少している。


▽海外旅行は微増、家計が苦しくても旅行に行きたい意欲も

 この状況のなか、今年の夏のボーナスの使い道は、預貯金など貯蓄が最も多く55.8%、次いで生活費の補填が36.4%で、これは昨年の調査よりも3.4ポイント増加している。レジャー費用としては、帰省を含む国内旅行が22.4%で昨年調査よりも8ポイント減少したが、海外旅行は6.2%で0.4ポイント微増。ただし、04年の調査は8.4%、2005年の調査は6.8%、06年は8.4%であったことを考えると、今年は需要が増加したとはいえないだろう。

 海外旅行を予定する回答者のうち、年代別では40代と50代が7.2%であるものの、20代が4.0%となっている。また、子供の有無では、サンプル数では子供がいる人が62.8%で多勢であるのに対し、海外旅行の予定は子供がいる人が4.2%、子供のいない人9.6%。国内旅行では子供のいる人が21.5%、いない人が23.9%で大差がないことと比べると、家族での海外旅行が増えているものの、子連れ旅行のハードルは依然として高いことがうかがえる。

 一方、収入ベースで海外旅行を予定する人を見てみると、ボーナス受給額では50万円未満が3.1%、50万円から100万円未満が4.6%であるところ、100万円以上が13.3%となっており、ボーナス受給額が旅行需要を左右していることが分かる。ちなみに、世帯年収別でも、600万円未満は2.1%、600万円以上800万円未満が4.2%、800万円から1000万円未満は6.2%であるが、1000万円以上では15.9%となっている。

 ただし、ローンの有無では、ローンがある人が5.8%、ない人が6.5%で、あまり変わらないようだ。また、家計が苦しくても削りたくない支出として、「日々の食費」「子供の教育関連費」に続き、「旅行・レジャー費」が28.4%と3位となっている。年収が多い人ほど希望する傾向にあるものの、「趣味・娯楽費」の23.6%、インターネットや携帯の「通信費」の23.6%、教養費の19.8%よりも上位に来ており、旅行意欲の強さをうかがうことができるだろう。