ハワイ・ライフ&カルチャー(1):ロコも待ち望む、恒例、夏の野外コンサート

  • 2008年6月26日
ロコも待ち望む、恒例、夏の野外コンサート


 近年日本では、ハワイアン・カルチャーの人気が高まっている。とくに夏は「ハワイアン」の季節。ハワイアン音楽やフラのコンサートが各地で開催され、夏の気分を盛り上げてくれるが、実はそれは、本場ハワイでも同じ。常夏ハワイにも季節の移り変わりはあり、乾季で天候が安定するこの時期は、ハワイの人々にとっても夏真っ盛りの楽しいシーズンだ。ローカルの人々も毎年、各地で催されるさまざまな野外コンサートを心待ちにしている。ハワイアン音楽やフラの愛好家にとっても、こうしたコンサート観賞を軸に夏のハワイ観光の計画を立てるのも、よいアイディアかもしれない。



星空の下で楽しむ第1級のハワイアンコンサート


 ホノルル恒例の野外コンサートで代表的なのは、ホノルル動物園の「スターバックス・ワイルデスト・ショー・イン・タウン」、ビショップ博物館の「ムーン・ライト・メレ・オン・ザ・ローン」、ワイキキ水族館の「ケ・カニ・オ・ケ・カイ―サウンド・オブ・オーシャン」が挙げられる。そのほか、ワイキキ周辺のショッピングエリア&ホテルのショーも、夏を中心にパワーを増す。野外コンサートの魅力は、リーズナブルな料金設定と開放感だろう。コンサートホールでのコンサートも日本に比べ安いとはいっても、通常35米ドルから100米ドルはする。それが野外コンサートならば、ほぼ無料から20米ドル前後ととても手ごろ。多くの場合、芝生にそれぞれが敷物やビーチチェアを設置して、星空の下で第1級のハワイアン音楽やフラを観賞できるので開放感たっぷりだ。食べ物のブースも出店するので、ピクニック気分でカジュアルに楽しめ、子供連れにもおすすめ。なお、コンサートによっては食べ物の持ち込みが可能な場合もある。



ホノルル動物園の「スターバックス・ワイルデスト・ショー・イン・タウン」

 ホノルル動物園では8月13日まで、毎集水曜日に「スターバックス・ワイルデスト・ショー・イン・タウン」として、芝生の上でハワイアンコンサートを開催する。7月30日にはウクレレの神様との異名をもつオオタ氏が登場するほか、メルヴィン・リードやマノアDNAなど毎週実力派ミュージシャンが出演する。入場料はホノルル動物園への寄付として2米ドルというのだから見逃せない。

 司会は、オオタ氏の弟子でウクレレの大御所であるロイ佐久間氏。そしてカマカやコアロハといった著名メーカーのウクレレが、抽選で毎週1本プレゼントされるというのも嬉しい。ちなみに会場ではコンサートのスポンサーであるスターバックスのドリンクが2米ドルで購入できる。開催時間は午後6時から7時。上演開始まで動物達を見て回ることもできるので、スペースの確保も兼ねて、早めに出かけることをすすめる。

Honolulu Zoo
住所:151 Kapahulu Ave.
TEL:971-7171
HP:http://www.honoluluzoo.org



ワイキキ水族館の
「ケ・カニ・オ・ケ・カイ―サウンド・オブ・オーシャン」


 ワイキキの東の端、海に面したワイキキ水族館では、「ケ・カニ・オ・ケ・カイ−サウンド・オブ・オーシャン」が開催される。波の音をBGMに人気アーティストの音楽を満喫できる、気持ちのよいコンサートだ。コンサートは午後7時から午後8時30分までだが、5時30分から入場でき、コンサート終了まで館内を自由に見学できるのも魅力。毎回、フラ・グリル・ワイキキ、ヤマズ・フィッシュマーケット、ビッグ・シティ・ダイナーなど人気店から1店が出店するので、ディナーも楽しめる。入場料は大人25米ドル、7歳から12歳までの子供は10米ドル、6歳以下は無料。通常は水族館の入場料が大人9米ドルなので、ハワイのトップ・アーティストのショーが楽しめることを考えると割安。なお、ビーチチェアの持ち込みも可能だが、ステージ前部が芝生席、後部がビーチチェア席と分かれているので事前に確認しておきたい。

Waikiki Aquarium
住所:2777 Kalakaua Ave.
電話:923-9741
HP:http://www.waquarium.org






ワイキキシェルや
主要ショッピングセンターも要チェック


 ホノルルにはコンサート以外にも、カピオラニ公園内のワイキキシェルなど夏限定ではないが、野外でエンターテイメントを楽しめるスポットがたくさんある。また、ロイヤル・ハワイアン・センター、ワイキキ・ビーチウォークなどのショッピングセンターや主要ホテルでも、無料で質の高いショーを提供している。夜風が心地よい夏の季節にハワイを訪れたるのであれば、ぜひタウン誌などでハワイ滞在中のエンターテイメント・スケジュールをチェックして、駆けつけたい。大物アーティストによるパフォーマンスが、日常的に見られるのは嬉しい驚きだ。


▽関連記事
ハワイ体験レポート−その11 カラカウア通りの“買い物天国”度アップ!(2008/03/17)



ハワイで野外コンサートを楽しむための注意事項


 野外コンサートは場所によっては蚊が多いので、虫除けスプレーがあると便利。また
日が暮れると風が冷たくなることもあるので、特に子供は軽く羽織れるものが1枚あった
方がいいだろう。なかでも敷物は必須。中には寝袋や枕持参で出かける人もいるほどカ
ジュアルな雰囲気なので、大きめの敷物を用意して、時には寝転び夜空を眺めながら楽
しむのも一興だ。

 子供連れの場合は、コンサート開始までは芝生で自由に遊び回れるが、コンサート中
はほかの観客の迷惑にならないよう注意が必要。また夜は、敷地内でも迷子になりやす
いので子供からは目を離さないようにしよう。そして、会場がワイキキ外の場合、ホテ
ルに戻る際は、人通りのない見知らぬ土地で夜遅くバスを待つのは避けなるべくタクシ
ーを利用したい。