マーシャル諸島政観、認知向上めざしメディア露出が増える−各地でセミナーも検討

  • 2008年5月16日
 マーシャル諸島政府観光局(MIVA)は、認知度の向上をめざし、広報活動を強化しており、このところ海のアクティビティの切り口からメディア露出が増加しているという。MIVA広報担当マネージャーの澤井俊哉氏は、メディア露出の増加によって、「まずは『マーシャル』の名前を知ってもらう」と説明する。昨年12月以来、既に旅行雑誌だけでなく、ダイビングやサーフィンなどの雑誌を含めて合計10誌で紹介されたほか、5月から7月にかけても4誌で掲載が予定されている。

 メディア露出の増加で、日本人訪問者の増加につながることを期待するものの、現実的に澤井氏は「まずはコンチネンタル航空(CO)が夏期に増便するグアム/マジュロ便や、日本航空(JL)が運航を計画するチャーター便の座席どう埋めるか」がカギと語る。そのための方策として、業界向けセミナーの開催にも意欲的だ。東京、名古屋、福岡のほか、札幌や仙台など、COが就航する都市でのセミナーも検討する。名古屋と福岡では、企画担当者を対象にFAMツアーも実施している。また、旅行会社側からプレゼンテーションの要望があれば応えていきたいという。


▽マーシャルの優位性を打ち出す

 アクティビティは、ダイビングとシュノーケリング、サーフィン、トローリング釣りをそれぞれひとつのスポーツとして捉えてもらいつつ、いずれも他のデスティネーションとの差別化を図りながらアピールしていく。

 ダイビングは、夏期のみ訪問ができるという「マジュロの2、3倍美しい」アルノ環礁など、新スポットを打ち出す。シュノーケリングは、「ダイビングが出来ないからシュノーケリングの意識があるが、別のスポーツとして確立したい」という。サーフィンは、サーフィン雑誌の取材者が「波が高くないものの幅が広く、初心者から中上級者まで取り込める」「波に乗りながら海底のサンゴを楽しめるのは驚き」と評価するポイントを打ち出す。また、カイトサーフィン、ウィンドサーフィンにも取り組む方針で、こちらも取材者から「世界トップレベルのデスティネーション」との評価を得ている。

 釣りは、ミクロネシアの島々の代表チームがマジュロに集まって、「釣れるか釣れないかではなく、どれだけ大きな魚が釣れるか」を競う大会が開催されるほどの場所であるという。なお、マリンスポーツだけでなく、地球温暖化が進めば水没の可能性もある地理的条件から、ココナツオイルを使う石鹸作りやココナツの植樹など、楽しみながら環境学習をできるような滞在方法も模索する。



▽関連記事
マーシャル諸島、08年は日本人2倍の3000人へ−レストランなど改善進める(2008/02/04)