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ハワイ体験レポートその18−異空間を旅するハワイのアートな午後

  • 2008年4月17日
異空間を旅するハワイのアートな午後
〜ホノルル周辺の美術館・ギャラリーめぐり、パート2〜



 昨日紹介したハワイのアートは、主に歴史や伝統を感じさせるものが中心。しかし今日は、もっとモダンなハワイアン・アートを紹介しよう。ハワイのテイストが加わった現代アートは、その楽しさと美しさに目を見張るものがあるし、世代を超えて楽しめるアート性豊かなエンターテイメントも出現。ハワイのリピーターにぜひ、勧めたい素材だ。(取材:宮田麻未 写真:神尾明朗)





迎賓館を改造した州立美術館

 ハワイのなかでも、最も水準の高いローカルアート作品を集めているのが、「ハワイ州立美術館」。現代アートには制作意図がつかみきれない難解な作品もあるが、ここに集められた作品は大らかなハワイの自然と調和して暮らしている人々が創造したものらしく、やわらかく心に触れるものばかりだ。現代アートを見慣れない人も、その美しさと楽しさに心打たれることだろう。特に、ハワイアンキルトなどの工芸作品には深い感動を呼ぶものが少なくない。

 この美術館はカメハメハ5世の王朝時代、王族が海外からの賓客を迎えるための宿泊施設として、1872年に建てられたエレガントなビルを改装し、2002年にオープンしたもの。展示室は2階部分だけなので、大きめのアートギャラリーという感じだが、常設展も企画展も充実している。階段の手すりや床のモザイク模様には19世紀の王朝時代の雰囲気が色濃く残されており、建物を見るだけでも十分に楽しい。入館料が無料というのも嬉しいところだ。

 なお、この美術館は毎月最初の金曜日に、チャイナタウン周辺のアートギャラリー30軒ほどが参加するイベント「ファーストフライデー」の主要会場の一つになっている。通常は午後6時頃に閉店するアートギャラリーが午後9時までオープンし、それぞれで特別展示やレセプション、ライブ演奏など、さまざまなイベントをおこなうものだ。地図を片手にギ
ャラリーをのぞきながら、クラシカルな雰囲気のチャイナタ
ウンを散策してみるのも楽しい。州立美術館でも、建物の
庭園を利用してライブ演奏など、毎回趣向をこらしたイベ
ントが催される。

・ハワイ州立美術館 http://www.state.hi.us/sfca
・イベント「ファーストフライデー」 http://www.firstfridayhawaii.com




サーカスはアート!「サーク・ハワイ」

 ストリート・パフォーマーの集団からスタートし、サーカスを芸術性の高いエンターテインメントに変身させた、カナダの「シルク・ドゥ・ソレイユ」。今や世界各地で人気の彼らがはじめた「ヌーボー・シルク(新サーカス)」の流れをくむパフォーマンスを、ハワイでも見ることができるようになった。それが「サーク・ハワイ」だ。

 世界各地から集められた一流のアーティストが、天井まで20メートルもある空間を自在に使い、空中ブランコでフラフープや金属パイプのキューブを信じられないほどのスピードで回しながら見せるパフォーマンス、絶妙なバランスのアクロバットまで、スピーディに展開されていく。ハイテク技術を駆使したライトや音楽もショーをエキサイティングに盛り上げてくれる。ショー全体にながれるエレガントな雰囲気も、今までのサーカスにはない楽しさだ。

 このショーのために作られたサーク・ハワイ劇場は、ロイヤル・ハワイアン・ショッピングセンターのすぐ近くにあり、ワイキキの主要ホテルからのアクセスも良い。食事付きのパッケージも用意されており、夜のオプショナルツアーの素材として注目したい。

・サーク・ハワイ http://www.Cirquehawaii.com