ワールドホテルズ、日本発は5%増、インバウンド30%増と好調−今後はサイト活用へ

  • 2008年4月16日
 ワールドホテルズ・アジア・パシフィック地区副社長のローランド・イェッゲ氏が来日、昨年は76ホテルの新規加盟をはじめ、全世界の送客は前年比17%増、このうち日本アウトバウンドは5%増、日本インバウンドは30%増と好調に推移しているという。また、全世界ではウェブサイトをリニューアルしているが、今年の夏をめどに日本語化を完了する計画。これにより、コールセンター経由の予約が多い日本市場でのインターネット経由の予約へとつなげていきたいという。このため、ホテルのイメージ画像、ビデオクリップなど、利用者にわかりやすいホテル案内のサイトとしていく。さらに、海外で各種の評価をおこなう「TripAdvisor」と同様の日本語サイトでの評価を高めていくこと、ワールドホテルズサイト上でのベストレートの提供、戦略的にインドや中国、チェンナイなどの市場をプロモーションしていく考えだ。

 このところ、中国の送客減が各方面から伝えられているが、この点については、「日本発の需要はビジネスが6割、レジャーが4割の構成。幸いにも中国の減少は大きなものではない」(イェッゲ氏)という状況で、中国方面ではこのところ加盟ホテルに加わった香港、あるいはマカオのホテルを打ち出していく。


 また、インドを主に、小規模の客室数で高級ホテルを運営するクラリジス・ホテル&リゾート・プレジデント&CEOのピーター・J・レイトゲブ氏は、「ワールドホテルズへの加盟で予約状況は非常によい。3月は全体の15%の予約がワールドホテルズであった」と満足である考えを示し、「インドへの全世界からの訪問者は好調に進んでいる。日本市場でも今後、3年から5年で倍増したい」という。特に、クラリジス・ホテルはヒマラヤでの20室のホテルをはじめ、デリーで3軒をはじめ、ムンバイ、チェンナイでの展開に加え、来年にもモルディブでビラのホテルを開業する予定で、小規模を維持しつつ、伸びのあるインド、および周辺国への旅行需要を取り込んでいく考えだ。