ホテルオークラ、5月1日付けで新社長に荻田氏−今後は拡大路線に注力
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松井氏は1999年に社長に就任、それまでの財務の建て直しに成功し、事業拡大へ着手しており、昨年は台湾に2軒、マカオに1軒を開業するなど手腕を発揮した。ただし、松井氏は新社長就任の理由として、「グループを変える拡大局面にあたり、(自身も)70歳になったことから若い力が必要」と述べ、企画、財務における管理能力、さらに先見性や洞察力がある荻田氏を指名したという。
荻田氏は、「今後も事業拡大を行い、グループの成長と財務、経営面の安定を図る」という。また、競争が激化するホテル業界における課題として、「中規模のオークラが有力な国際ホテルチェーンとして展開すること」をあげる。さらに、「グループのネットワークを維持しながら進める拡大路線は人材育成が重要。人材開発に今後、力を入れる」とした。このほか、「競争力をつけ、生産性を向上していくことも必要」と述べ、新プロジェクトの対応を含めた事業拡大、ホテルオークラのブランドイメージを維持しつつ人材育成を行う。
なお、ホテルオークラは今後10年間で50ホテルの展開を目標に掲げ、「国内で25軒から30軒、海外で20軒から25軒を目安としてできるだけ早く進めたい」(荻田氏)考え。海外ホテル展開について荻田氏は、「アジアを中心に進めるが、ニューヨークやロンドン、パリなども視野に入れている」としている。
※荻田氏の名前を誤って掲載しておりました。訂正し、お詫び申しあげます。(編集部 午前10時38分)
※本文中の一部数値が誤っておりました。訂正し、お詫び申し上げます。(編集部 9月4日16時00分)