関空は過去最高を更新、中部は減少−夏スケジュールで

  • 2008年3月27日
 関西国際空港は2008年の夏期スケジュールで、就航便数がピーク時に週814便となり、過去最高を更新した。貨物便を中心に中国方面の増便が多く、旅客便は日本航空(JL)が青島線を1便、全日空(NH)が大連線を3便、青島線を5便、深セン航空(ZH)が深セン線を3便、中国南方航空(CZ)が大連線を2便増便している。また、カタール航空(QR)が韓国線を増便したほか、エバー航空(BR)の関空/ロサンゼルス線により、念願の北米線が拡充された。

 中部国際空港の夏スケジュールは、旅客便の週間便数は、前年同期のピーク時と比較して25便減少の329便となった。2007年冬スケジュールとの比較では、中国南方航空(CZ)の深セン線7便、マレーシア航空(MH)のクアラルンプール線3便、コンチネンタル航空(CO)のホノルル線7便が運休となったほか、大韓航空(KE)の済州線が5便から3便に減便となった。

 一方、CZが広州線の直行便を2便運休とし、上海経由の広州線をデイリーで設定、瀋陽線を1便から2便に増便。中国東方航空(MU)は青島経由北京線を6便から7便に、ユナイテッド航空(UA)もサンフランシスコ線を5便から7便に、ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)もフランクフルト線を6便から7便に増便している。この結果、韓国方面は2便減、東南アジア方面が6便減、ビーチリゾートが7便減となり、北米は2便増、ヨーロッパは1便増となった。

 また、5月17日にはタイ国際航空(TG)がバンコク線の深夜便を週3便増便するほか、ガルーダ・インドネシア航空(GA)もデンパサール線を3便復便する。中部国際空港代表取締役副社長の伊藤鎭樹氏は、2月に実施した記者会見で、「需要喚起を地道に継続し、ネットワークの拡充をめざしたい」と語っている。


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