インタビュー:アウトリガーホテルズ・太平洋地区副社長・シャーリーン・グー氏

  • 2008年3月26日
 アウトリガーホテルズ&リゾーツの太平洋地区副社長のシャーリーン・グー氏がこのほどトラベルビジョンとのインタビューに応え、アウトリガー・グアム・リゾートが10周年を迎えることから、この記念や各種のアップグレードに関する計画に着手する考えを示した。グー氏はアウトリガーとオハナホテルズの2軒を担当しているが、「グアムからの日本人訪問者数は伸び悩んでいるが、(担当する3軒の)ホテルの宿泊者動向は堅調」として、アウトリガーは提供するサービスに対する価格面、オハナも同様に価格価値が高いことが要因と分析している。ただし、グアム政府観光局(GVB)がプロモーションで質感の高さを打ち出しているが、こうした動きにも呼応し、台風での対応を除き、ホテル全体に至るリノベーションを今年から来年にかけて実施していくという。デザインはグアムらしさを打ち出すものにする計画で、ホテルで提供する各種のローカルなイベントとあわせて、雰囲気を演出していく。

 また、オハナ・オーシャンビュー・グアム、オハナ・ベイビュー・グアムと2軒を運営するオハナ・ホテルズ&リゾーツについては、「プレジャーアイランドに程近いロケーションが人気の秘訣。グループ、若者に楽しんでいただいている」とし、提供するサービスと価格の関係でお得感を打ち出せているという。特に、オハナ・オーシャンビュー・グアムではビーチへの無料の送迎バスのサービスの提供も満足度を高めることに一役を果たしているという。

 なお、グー氏はグアム・ホテル・レストラン協会の会長に選定されたばかり。これについては「グアム全体で文化、体験を打ち出しており、GVBとも全面的に協力をしていきたい」と語り、グアムの観光業への貢献で積極的な活動を行う。現在、円高ドル安に為替相場が変化しており、「ショッピングの場合、DFSには各種の有名ブランドが揃っており、お買い得感があるのでは」という。単に円高効果による誘致だけでなく、グアム島への投資が活発に行われ、各ホテルのリノベーションが進み、滞在する経験が快適なものとなっていることもあわせてアピールしていきたいという。