ハワイ体験レポートその13−家族みんながハッピーなれる場所
家族みんながハッピーなれる場所
〜海洋テーマパーク、シーライフパーク〜
これから春休み、ゴールデンウィーク、夏休みと、家族旅行の需要が高まるとき。気候が穏やかで、英語が話せなくても不自由せず、治安面でも比較的安全なハワイは、子供や年配者が安心して旅行できるデスティネーションのひとつ。こうした時期には女性客やサーファーたちより、家族連れのほうが目立つ。今回は家族3世代で楽しめる、ファミリー向けアトラクションの代表格、シーライフパークを紹介しよう。ワイキキトロリーの停留所があるので、アクセスも便利だ。(現地取材:加藤明子)
イルカと戯れ、全員が笑顔に
オアフ島ワイキキから東へ車で約20分。壮大なクーラン山を越えたところに、海洋テーマパーク「シーライフパーク」がある。イルカ、アオウミガメ、アシカ、ペンギン、アカエイなど、海の生物たちとじかに触れあうことができる施設だ。水槽を泳ぐ魚たちを見学したり、園内のあちこちで開催されるイルカやアシカのショーを楽しめるが、目玉はなんといっても、動物たちと触れあえる交流アトラクション。来場客のおよそ9割が、なんらかの交流アトラクションに参加しているという。
なかでも人気なのは、イルカと触れあう3種類の交流アトラクションだ。「ドルフィン・エンカウンター」はいわゆる入門編で、20メートルほどのプールに入って間近からイルカを観察し、体の構造や習性を学ぶ。小さな子供でも体験できるアトラクションだ。中級編は「ドルフィン・スイム・アドベンチャー」で、イルカにつかまって泳いだり、イルカと一緒に水中を潜ったりなど、アクティブな要素が加わる。
そして上級編の「ロイヤル・ドルフィン・スイム」では、さらにドラマティックな体験を味わえる。他のアトラクションがイルカ1頭で行なわれるのに対し、「ロイヤル・ドルフィン・スイム」では2頭のイルカが参加。背びれにつかまって泳いだり、足の裏をイルカに鼻先で押してもらい、水上スキーのように水面を進むなど、スポーツ感覚満載のアトラクションだ。イルカと共に水の中で動きまわるので、子供はもちろん、大人も童心にかえって楽しめ、世代を超えた参加者のこぼれる笑顔が印象的だった。
小さな子どもも動物との交流が可能
各アクティビティの参加年齢は6歳以上。ライフジャケットを着用するので、初心者や泳ぎが不慣れな人でも安心だ。アトラクションの前に飼育員からイルカの生態に関するオリエンテーションを受け、およそ1時間にわたってイルカと触れあうことができる。アクティビティは見学も可能で、運動に自信がないおじいちゃんやおばあちゃんは、孫の活躍を外から見届けることもできる。
アクティビティ参加年齢に満たない子どもたちも、もちろん動物たちとの交流が可能。プールに入ってイルカと触れあえるドルフィン・タッチは小さな子どもでも参加できるし、カメの餌付けも可能だ。園内で孵化し、飼育されたウミガメの子どもは、飼育員が時折、子どもたちに触らせてくれることもある。
シーライフパークを訪れる日本人は毎年ほぼ横ばいで推移し、その大半が家族連れだという。やんちゃな子どもたちには絶好の遊び場であり、家族団らんの機会も与えてくれる。家族全員が一緒に思い出を共有できる、新しい旅行スタイルを提示しているといえるだろう。
〜海洋テーマパーク、シーライフパーク〜
これから春休み、ゴールデンウィーク、夏休みと、家族旅行の需要が高まるとき。気候が穏やかで、英語が話せなくても不自由せず、治安面でも比較的安全なハワイは、子供や年配者が安心して旅行できるデスティネーションのひとつ。こうした時期には女性客やサーファーたちより、家族連れのほうが目立つ。今回は家族3世代で楽しめる、ファミリー向けアトラクションの代表格、シーライフパークを紹介しよう。ワイキキトロリーの停留所があるので、アクセスも便利だ。(現地取材:加藤明子)
イルカと戯れ、全員が笑顔に
オアフ島ワイキキから東へ車で約20分。壮大なクーラン山を越えたところに、海洋テーマパーク「シーライフパーク」がある。イルカ、アオウミガメ、アシカ、ペンギン、アカエイなど、海の生物たちとじかに触れあうことができる施設だ。水槽を泳ぐ魚たちを見学したり、園内のあちこちで開催されるイルカやアシカのショーを楽しめるが、目玉はなんといっても、動物たちと触れあえる交流アトラクション。来場客のおよそ9割が、なんらかの交流アトラクションに参加しているという。
なかでも人気なのは、イルカと触れあう3種類の交流アトラクションだ。「ドルフィン・エンカウンター」はいわゆる入門編で、20メートルほどのプールに入って間近からイルカを観察し、体の構造や習性を学ぶ。小さな子供でも体験できるアトラクションだ。中級編は「ドルフィン・スイム・アドベンチャー」で、イルカにつかまって泳いだり、イルカと一緒に水中を潜ったりなど、アクティブな要素が加わる。
そして上級編の「ロイヤル・ドルフィン・スイム」では、さらにドラマティックな体験を味わえる。他のアトラクションがイルカ1頭で行なわれるのに対し、「ロイヤル・ドルフィン・スイム」では2頭のイルカが参加。背びれにつかまって泳いだり、足の裏をイルカに鼻先で押してもらい、水上スキーのように水面を進むなど、スポーツ感覚満載のアトラクションだ。イルカと共に水の中で動きまわるので、子供はもちろん、大人も童心にかえって楽しめ、世代を超えた参加者のこぼれる笑顔が印象的だった。
小さな子どもも動物との交流が可能
各アクティビティの参加年齢は6歳以上。ライフジャケットを着用するので、初心者や泳ぎが不慣れな人でも安心だ。アトラクションの前に飼育員からイルカの生態に関するオリエンテーションを受け、およそ1時間にわたってイルカと触れあうことができる。アクティビティは見学も可能で、運動に自信がないおじいちゃんやおばあちゃんは、孫の活躍を外から見届けることもできる。
アクティビティ参加年齢に満たない子どもたちも、もちろん動物たちとの交流が可能。プールに入ってイルカと触れあえるドルフィン・タッチは小さな子どもでも参加できるし、カメの餌付けも可能だ。園内で孵化し、飼育されたウミガメの子どもは、飼育員が時折、子どもたちに触らせてくれることもある。
シーライフパークを訪れる日本人は毎年ほぼ横ばいで推移し、その大半が家族連れだという。やんちゃな子どもたちには絶好の遊び場であり、家族団らんの機会も与えてくれる。家族全員が一緒に思い出を共有できる、新しい旅行スタイルを提示しているといえるだろう。
海の生態や環境について学ぶ「教育の場」としての役割も
もともとシーライフパークは1964年、イルカの調
教と飼育に関する研究施設として設立されたのが
はじまり。その後、徐々に観光客向けのアトラク
ション施設と変わり、地元の人々の憩いの場とし
て親しまれてきた。2005年にメキシコの「ドルフ
ィン・ディスカバリー社」の傘下に入ってからは
参加型テーマパークとしてリニューアルし、海洋
生物との触れ合いを全面に打ち出している。
園内の動物たちはみな専門家による徹底した管
理のもと飼育され、無理なストレスがかからない
よう細心の注意が払われている。また、単なる観
光アトラクションではなく、動物たちとの交流を
通して海の生態や環境について学ぶ「教育の場」
としての役割も果たす。傷を負った海鳥のリハビ
リや、絶滅危惧種である「ハワイモンクアザラシ」
の保護、アオウミガメの繁殖など、環境問題へ取
り組みにも積極的だ。
また、シーライフパークは、「ウォルフィン」
の繁殖に成功した世界唯一の施設でもある。ウォ
ルフィン(wolphin)とは、イルカ(dolphin)と
クジラ(whale)を掛け合わせた新種で、通常の
イルカよりもひとまわり大きく、力も強い。シー
ライフパークでは現在、“ケカイマル”とその子
供“カウィリ・カイ”の2匹が飼育され、交流ア
トラクションの主役として活躍している。