ハワイ体験レポートその12−ハリウッドが注目した「ガーデン・アイランド」
ハリウッドが注目した「ガーデン・アイランド」
〜カウアイ島のムービー・ツアーで偉大な映画の舞台へ〜
海、山の自然に恵まれたハワイが多くの映画のロケ地となっていることは、既に知られているところ。手軽にロケ地を見られる場所としてはオアフ島のクアロア牧場が有名だが、ハワイの歴史と自然の残るカウアイ島にも名作といわれるさまざまな映画のロケが行われ、それらを巡るツアーも催行されている。自然の美しさのみならず、そこで繰り広げられた映画の世界も訪れる、一石二鳥の体験ができるだろう。(現地取材:加藤明子)
映画ファン以外にもおすすめ、カウアイの自然、文化に触れる
カウアイ島は別名「ガーデン・アイランド」とも呼ばれる。1年中、コンスタントに雨が降り、島中に豊かな自然があふれているからだ。深い緑を切り裂くように大小の滝が流れ、カメラを覗けばどこでも絵になる風景が広がる。
そんなカウアイの大自然にいち早く注目したのが、映画の都ハリウッド業界。ジョン・ウェイン主演の「ドノバン珊瑚礁」やエルヴィス・プレスリー主演の「ブルーハワイ」など、比較的早い時期からハワイで映画が撮影されてきた。他にカウアイがロケ地として使われた映画をあげると、「ジュラシックパーク」シリーズ、ハリソン・フォード主演の「6デイズ7ナイツ」「インディ・ジョーンズ失われたアーク」、ロビン・ウィリアムス主演の「フック」、ダスティン・ホフマン主演の「アウトブレイク」、ミュージカル映画「南太平洋」など。最も新しいところでは、コメディ俳優ベン・スティラーが監督をつとめ、マシュー・マコノヒー、トム・クルーズ、ジャック・ブラックら豪華出演陣によるコメディ映画「トロピック・サンダー」。2008年公開予定で、映画が公開されれば、ますますロケ地としてのカウアイ島が注目されるに違いない。
こうした映画のロケ地を巡る「カウアイ・ムービー・ツアー」は、映画ファンにかぎらず、カウアイの文化や自然に触れたい旅行者にもおすすめしたい。というのも、ツアーで訪れるのは人間の手がほとんど加えられていないダイナミックな風景ばかり。こうした場所を訪れるうちに、少なからず、カウアイに息づく「ハワイアン・ネイチャー」を肌で感じることができるはずだ。特にワイアレアレ山付近では、人工の手がまったく及んでいない自然環境を目にすることで、
カウアイがハワイ最古の島であることを実感できるはず。
映画ファンだけの楽しみにしておくのはもったいない。
カウアイ最古のホテルとクライマックスのワイアレア山
ツアーにも組み込まれている「ココ・パームス」は、エルヴィス・プレスリーの代表作「ブルーハワイ」が撮影された場所。もともとカウアイ王家の離宮として作られ、その後は老舗高級リゾートホテルとして活躍した建物だ。1992年にハワイを襲ったハリケーン・イニキによって建物の大部分は破壊されてしまったが、階段の手すりに施された精巧な装飾や組木の天井など、カウアイ最古のホテルの名残があちこちに見てとれる。
現在、ココ・パームスはアメリカの実業家によって買収され、大規模な改修工事が計画されている。できるだけ当時のホテルの姿を忠実に再現するとともに、映画「ブルーハワイ」に登場したポリネシアン式ウェディングを実際に体験できる挙式グプランを実施する予定だという。リニューアルオープンは2009年の予定。完成すれば、カウアイ観光の新たな目玉になることは間違いないだろう。
さて、ツアーのクライマックスは、ワイアレアレ山。「ジュラシックパーク」シリーズの舞台となった場所だ。未舗装の山道を曲がりくねりながら、山のふもとまで向かい、そこからさらに車を降りて、徒歩で奥へ奥へと進んでゆく。日本ではおよそ見ることができないシダの茂みをかきわけ、ぬかるみの中をしばらく歩けば、息をのむような緑のパノラマが視界に飛び込んでくる。霞のむこうにたたずむ太古の森は、いかにも神秘的で、まさに「ジュラシックパーク」そのもの。いまにも恐竜がニョキッと首を出してきそうな雰囲気だ。
ツアーの基本料金はホテルまでの送迎とランチボックスがついて1人100ドル前後。およそ5時間、4WDの専用バンに乗って4、5ヶ所のロケ地を巡ってゆく。コースによって、所要時間やルートが変わる。移動中は、車内のDVDモニターでこれから向かう先で撮影された映画のワンシーンを上映してくれるので、実際に映画を見たことがない人でも楽しくツアーに参加できるよう工夫されている。現代の映画ファンにはエルヴィス・プレスリーの作品を見たことがない、という人も多いだろうから、こうした配慮はありがたい。
〜カウアイ島のムービー・ツアーで偉大な映画の舞台へ〜
海、山の自然に恵まれたハワイが多くの映画のロケ地となっていることは、既に知られているところ。手軽にロケ地を見られる場所としてはオアフ島のクアロア牧場が有名だが、ハワイの歴史と自然の残るカウアイ島にも名作といわれるさまざまな映画のロケが行われ、それらを巡るツアーも催行されている。自然の美しさのみならず、そこで繰り広げられた映画の世界も訪れる、一石二鳥の体験ができるだろう。(現地取材:加藤明子)
映画ファン以外にもおすすめ、カウアイの自然、文化に触れる
カウアイ島は別名「ガーデン・アイランド」とも呼ばれる。1年中、コンスタントに雨が降り、島中に豊かな自然があふれているからだ。深い緑を切り裂くように大小の滝が流れ、カメラを覗けばどこでも絵になる風景が広がる。
そんなカウアイの大自然にいち早く注目したのが、映画の都ハリウッド業界。ジョン・ウェイン主演の「ドノバン珊瑚礁」やエルヴィス・プレスリー主演の「ブルーハワイ」など、比較的早い時期からハワイで映画が撮影されてきた。他にカウアイがロケ地として使われた映画をあげると、「ジュラシックパーク」シリーズ、ハリソン・フォード主演の「6デイズ7ナイツ」「インディ・ジョーンズ失われたアーク」、ロビン・ウィリアムス主演の「フック」、ダスティン・ホフマン主演の「アウトブレイク」、ミュージカル映画「南太平洋」など。最も新しいところでは、コメディ俳優ベン・スティラーが監督をつとめ、マシュー・マコノヒー、トム・クルーズ、ジャック・ブラックら豪華出演陣によるコメディ映画「トロピック・サンダー」。2008年公開予定で、映画が公開されれば、ますますロケ地としてのカウアイ島が注目されるに違いない。
こうした映画のロケ地を巡る「カウアイ・ムービー・ツアー」は、映画ファンにかぎらず、カウアイの文化や自然に触れたい旅行者にもおすすめしたい。というのも、ツアーで訪れるのは人間の手がほとんど加えられていないダイナミックな風景ばかり。こうした場所を訪れるうちに、少なからず、カウアイに息づく「ハワイアン・ネイチャー」を肌で感じることができるはずだ。特にワイアレアレ山付近では、人工の手がまったく及んでいない自然環境を目にすることで、
カウアイがハワイ最古の島であることを実感できるはず。
映画ファンだけの楽しみにしておくのはもったいない。
カウアイ最古のホテルとクライマックスのワイアレア山
ツアーにも組み込まれている「ココ・パームス」は、エルヴィス・プレスリーの代表作「ブルーハワイ」が撮影された場所。もともとカウアイ王家の離宮として作られ、その後は老舗高級リゾートホテルとして活躍した建物だ。1992年にハワイを襲ったハリケーン・イニキによって建物の大部分は破壊されてしまったが、階段の手すりに施された精巧な装飾や組木の天井など、カウアイ最古のホテルの名残があちこちに見てとれる。
現在、ココ・パームスはアメリカの実業家によって買収され、大規模な改修工事が計画されている。できるだけ当時のホテルの姿を忠実に再現するとともに、映画「ブルーハワイ」に登場したポリネシアン式ウェディングを実際に体験できる挙式グプランを実施する予定だという。リニューアルオープンは2009年の予定。完成すれば、カウアイ観光の新たな目玉になることは間違いないだろう。
さて、ツアーのクライマックスは、ワイアレアレ山。「ジュラシックパーク」シリーズの舞台となった場所だ。未舗装の山道を曲がりくねりながら、山のふもとまで向かい、そこからさらに車を降りて、徒歩で奥へ奥へと進んでゆく。日本ではおよそ見ることができないシダの茂みをかきわけ、ぬかるみの中をしばらく歩けば、息をのむような緑のパノラマが視界に飛び込んでくる。霞のむこうにたたずむ太古の森は、いかにも神秘的で、まさに「ジュラシックパーク」そのもの。いまにも恐竜がニョキッと首を出してきそうな雰囲気だ。
ツアーの基本料金はホテルまでの送迎とランチボックスがついて1人100ドル前後。およそ5時間、4WDの専用バンに乗って4、5ヶ所のロケ地を巡ってゆく。コースによって、所要時間やルートが変わる。移動中は、車内のDVDモニターでこれから向かう先で撮影された映画のワンシーンを上映してくれるので、実際に映画を見たことがない人でも楽しくツアーに参加できるよう工夫されている。現代の映画ファンにはエルヴィス・プレスリーの作品を見たことがない、という人も多いだろうから、こうした配慮はありがたい。