観光活性化フォーラム
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現地情報、メルボルンの人気ブティックをご紹介

  • 2008年2月7日
食の都、ガーデンシティなどの愛称で親しまれるオーストラリア第2の都市、メルボルン。近郊には見所も多く、幅広い層に人気があるが、実はオーストラリア屈指のファッションの街でもあることは日本ではあまり知られていない。そこで今回は、ショッピングフリークにとっても非常に魅力的なデスティネーションであるメルボルンのファッション事情を紹介する。
(取材:古屋江美子、取材協力/オーストラリア・ビクトリア州政府観光局カンタス航空



最先端のファッションが生まれる街、メルボルン

 ショッピングスポットには事欠かないメルボルン。1869年に建てられたメルボルン最古の「ロイヤル・アーケード」をはじめ、1838年創業の老舗デパート「デイビッド・ジョーンズ」などの大型ショッピングセンター、そしてレーンウェイと呼ばれる路地裏には個性的なブティックが所狭しと軒を連ねている。メルボルン生まれのブランドも多く、オーストラリア全土に店舗を展開する「MIMCO(ミムコ)」はその代表格だ。「自分が持ちたいと思えるバッグが売っていなかったから」という理由で、自らブランドを立ち上げたデザイナーのアマンダ・ブリスキン。彼女が手がける洗練されたバッグや小物は、いまや国内のみならず世界中の女性から絶大な支持を得ている。

 また、毎年3月に行われるロレアル・メルボルン・ファッション・フェスティバルも、メルボルンがファッションの都であることを象徴するイベントのひとつ。毎年23万人以上もの人々が訪れ、オーストラリアのハイファッションに酔いしれる。2008年は3月2日から3月9日に開催される予定だ。このほか流行に敏感な人が集まるフィッツロイでは、毎週土曜日にローズストリート・アーティスト・マーケットが開催。50以上の露店には気鋭の若手クリエイターたちが手がけた服やアクセサリーが並び、新たな流行の発信地として注目されている。


メルボルンのいまを象徴する、個性派ブティック3軒

 多くの移民が住むマルチカルチュラルなこの街の文化は、ファッションにも反映されている。世界各地のファッションに影響を受けたローカルブランドや、世界中から選りすぐりの品を買い付けたセレクトショップなど個性的な店が多いのが特徴だ。こうした個性派ブティックはレーンウェイ(路地裏)に多い。だが、迷路のように入り組んだメルボルンのレーンウェイをすべて把握している人は、地元でもそう多くない。そんなときに便利なのがHidden Secret Tours(ヒドゥン・シークレット・ツアーズ)。中心地(CBD)のレーンウェイやアーケードを約3時間かけて案内してくれるツアーで、メルボルン在住のローカルも参加するほど人気がある。話題のブティックはもちろん、小道にある穴場カフェや地下にひっそり佇むレコード店など、普通の街歩きでは絶対にたどり着けない店を案内してくれる。案内は英語のみ。ここでは特に人気の高いブティック3軒を紹介しよう。

・Douglas&hope ダグラス&ホープ
 レトロなイメージが強かったパッチワークを、モダンでスタイリッシュに変身させた画期的なブランド。元々パッチワーク好きであったキャシー・ホープが、夫であるポール・ダグラスを誘ったのがその始まり。定番のクッションやベッドカバーのほか、カラフルな布使いが斬新なバッグやポーチなどの小物もそろう。最近ではキャンドルや石鹸などの生活雑貨も扱いはじめ、メルボルンの人々に新たなライフスタイルを提案している。独自のセンスでセレクトされた服も人気が高い。フィッツロイにも店舗がある。

・Genki ゲンキ
 日本語の「元気」を表す店の名前からもわかるように、日本のファッションに刺激をうけて、1998年にチャニー・ストックが立ち上げたブランド。日常的に着られるシンプルなカジュアルウェアが中心だが、どこかひねりのあるデザインが人気の理由だ。10代から20代前半の女性に熱烈なファンが多く、なかでも「I Love Shopping」と胸の部分に大きくプリントされたTシャツは店の名物アイテムとして有名。ほかにもキッチュな雑貨や帽子・バッグなど、色とりどりの商品が並ぶ店内はまるでおもちゃ箱のよう。メンズ・キッズウェアもある。

Shop 5, Cathedral Arcade 37 Swanston St Melbourne
03-9650-6366
http://www.genki.com.au

・Bobby’s Cuts ボビーズ・カッツ
 地元から海外まで世界各地のブランド扱うセレクトショップ。ひとあじ違う粋なファッションを求める男性に高く支持されている(一部レディースもあり)。この店の人気の秘密は商品のセレクトのみならず、肉屋をイメージしたユニークな内装にもある。店に入るとまず目に飛び込んでくるのが、壁に飾られた豚の頭!カウンターには肉屋のショーケースが使われ、Tシャツは肉用のトレーに陳列されている。さらによく見れば壁にナイフやフォークが飾られていたり、肉用の秤が置いてあったりと、細部まで凝ったつくりがおもしろい。

Shop4, 237-239 Flinders Lane Melbourne
03-9663-4030