独立行政法人航海訓練所の練習帆船「海王丸」は1月11日、ホノルルに向けて遠洋航海に出航する。離岸時に見送りの人への感謝の意を表わすため、各ヤードに人員配置して行なう登墻礼（とうしょうれい）という帆船で最高の儀礼を行なう。

　海王丸は10月1日から3ヶ月間、商船高等専門学校航海科の実習生が79名乗船し、国内で航海訓練を実施。今回の遠洋航海で、冬季の北太平洋の厳しい気象条件下で長期間にわたる昼夜を問わない共同作業、共同生活を通じ、船舶職員としての資質向上を目指す。期間は1月11日から3月7日までの往復57日間で、横浜港を出航後、2月7日のホノルル着後1週間は、実習生が日替わりで船上実習と休暇にあてる。その後、ホノルルから東京へ向かう。海王丸の遠洋航海はこれまで、ブリスベン、サンフランシスコ、バルセロナなどで行なっており、年度により行き先が異なる。