ジェーシービー（JCB）とカーニバルクルーズラインが提携し、カーニバルクルーズラインに所属する22隻の客船全てにおいてJCBカードの利用が可能となる。来年就航のカーニバル・スプレンダーにも導入する予定だ。カーニバルクルーズライン日本地区総代理店のアンフィトリオン・ジャパンによると、年間約5000人の日本人が乗船しており、説明会では、ほぼ毎回JCBカード利用の要望が寄せられているという。このため、JCBは会員誌で商品を紹介、アンフィトリオンはウェブサイトやパンフレットに掲出し、相互に利用客の増加をめざす。

　JCB国際本部欧米営業部長の中村博之氏によると、これまでパッケージ参加者を意識した展開から、フライ＆ドライブや10日以上の長めの旅程など、旅行形態が多様化していることに今回の提携により対応する。クルーズも、「（マーケットとして）非常に魅力的」といい、今後も、カーニバルクルーズライン以外の提携も前向きに検討していく方針だ。また、デスティネーションについて中村氏は、ヨーロッパでは北欧や中・東欧、アメリカでは比較的、小さな都市への展開に拡大していく意欲を見せている。