Ism、セミナー開催、希少価値のある素材の説得力をアピール

  • 2007年11月12日
 北米方面のツアーオペレーターのIsm(イズム)はこのほど、「生涯感動セミナー」を開催、2008年のカナダ・ツアー素材を紹介した。同社では商品名の通り、大自然の非日常と非常識の体験による感動を提供する旅をコンセプトとしており、代表取締役社長の野口和哉氏は「消費者の趣向が質の良い商品へとシフトしている」と市場の変化を指摘。「今後、リピーターを取り込むためには、カナダの自然を体感できるツアーが大きな役割を担う」と自信を示した。

 セミナーでは、チャーチル周辺でしか一緒に見られない、シロクマとベルーガを鑑賞するツアーや、ホテルレベルのサービスのある山小屋に泊まりロッキーを満喫する旅、イヌイットと交流できる北極圏冒険クルーズなどを紹介。欧米人向けには40名のところ、日本人向けに20名催行でゆとり感のあるシロクマ鑑賞ツアーも用意した。野口氏は「希少価値が高い素材は説得力がある」と、目の肥えた客層に対する訴求力をアピールした。

 なお、セミナーにはカナダ観光局(CTC)、エア・カナダ(AC)、ブリティッシュ・コロンビア州観光局、マニトバ観光局、ヌナブト準州観光局も協賛。ACの日本地区旅客営業マーケティング部長の中田茂氏は、カナダドルの高騰で観光客が減少していることに言及し、「為替に左右されない商品造成が必要。今すぐに出かけたくなる仕掛けが必要で、イズムの商品には旅行者の肩を押す要素が詰まっている」と語った。