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米西部5州、世界遺産訴求を数年継続−業界へも出張セミナーなどで働きかけ

  • 2007年11月7日
 アメリカ西部5州政府観光局日本地区代表の星野修氏は、2008年にインターネットゲームを活用して展開する世界遺産プロモーションについて、「まず3年ほど継続する」と中長期的な施策であるとの考えを示した。アリゾナのアンテロープを例に出し、「市場に初めて紹介してから14年。継続して提案してきたことで定番になった」と、これまでの地道な活動を継続し、シニアを中心に消費者に広く定着をはかるねらい。情報提供には、「ツアーカタログが最も重要」としており、商品造成と販売について、業界への働きかけ強化も重視しており、11月6日に業界向けセミナーを開催、来年2月にも東京から福岡まで数都市の旅行会社で出張セミナーを開催する。

 西部5州を訪れる商品数は、正確な数値はないが、アリゾナ州に限ると対2004年比で約50%増の2300件ほど。日本人訪問者数も「前年並みか微増」といい、昨年9万人程度であったグランドキャニオン国立公園 での宿泊者数は、9万5000人から10万人に増加しているという。

 なお、6日のセミナーでは世界遺産以外にも、「フライ&ドライブ」や「教育旅行」、「映画のロケ地」、「クリスタル街道」、「自然回帰線」をそれぞれ紹介。特にフライ&ドライブでは、「『プチ』フライ&ドライブ」と題して、1泊から2泊でまわれるコースを提案。星野氏は、「いきなり1週間のドライブ旅行といっても躊躇してしまう方も多いはず。まずは1泊か2泊延泊し、気軽に楽しんで欲しい」という。


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