求人情報

日韓海峡沿岸地域、地域外からの誘客で協力継続−広域ルート開発にも着手

  • 2007年11月2日
 九州北部と山口県の4県と韓国南部の1市3道からなる日韓海峡沿岸観光交流会議は、域内の相互交流と地域外からの誘客で引き続き協力していくと共に、広域ルートを開発し、諸外国からの誘客を強化する。10月31日には東京で韓国の観光素材を紹介する業界向けセミナーを開催、シニア層をターゲットに世界遺産や文化、自然、グルメ、韓流ドラマや映画のロケ地などの素材ともに、観光のテーマにあわせた地域内のルートを提案した。

 両国を含む広域ルートについては現在、複数のルートを作成しているところ。長崎県観光振興推進本部誘致戦略グループマネージャーの福田三千年氏は、日韓両国のロケ地めぐりや、朝鮮通信使の足跡をたどる旅、陶器など焼物の伝播の歴史をたどるルートなどを例示し、具体的なルートが出揃えば、パンフレットやウェブサイト、メディア露出、セミナー開催などでプロモーションする方針だ。

 なお、日韓海峡沿岸観光交流会議の構成団体は、長崎県と福岡県、佐賀県、山口県、釜山広域市、全羅南道、慶尚南道、済州特別自治道で、1992年度から実施。各自治体は青少年交流や修学旅行などの直接的な交流事業のほか、FAMツアーや、パンフレットなど相手国側の広報活動などで協力している。また今回のセミナーに先立ち、ソウルで日本を紹介するセミナーを実施したほか、第3国での共同プロモーションにも着手しており、今年は台湾でセミナーを開催したという。