東北観光推進機構は歴史や文化をテーマに、広域的観光コースを提案するモデルルート「東北ものがたり」と「東北広域観光モデルコース」を発行した。東北は豊かな自然と郷土料理などの食文化、さらに「奥の細道」や「北前船」「義経伝説」など、歴史的にも多様な魅力を持つ。これらの風土や文化を広域観光の視点から見直し、貴重な観光資源として活用していくのが目的だ。

　「東北ものがたり」では11ルートを設定し、「奥の細道」のテーマでは芭蕉を支えたみちのくの人々との触れ合いを、「北前船」では寄港地の繁栄や文化の伝播を物語風につづり、読みながら魅力を理解できる11コースを紹介。それを元に「東北広域観光モデルコース」で全21コースの2泊3日、3泊4日の旅程にまとめ、旅行商品企画に必要な情報を網羅した。各冊子は同機構が実施する誘客イベントなどで配布するほか、会員旅行会社6社の商品造成部門、全国の支店などに広く配布する。