日系2社、夏期の国際線利用旅客数は2.0%増−方面別利用率で90%台も多く

  • 2007年8月21日
 日系航空会社2社の8月10日から19日の10日間の国際線利用旅客数は前年比2.0%増の60万1466人となった。提供座席数は1.7%増の73万4835席、利用率は81.9%である。

 このうちJALウェイズ(JO)を含む日本航空(JL)、日本アジア航空(EG)のJALグループの提供座席数は1.3%減の54万6082席、旅客数は0.6%減の44万6303人、利用率は0.5ポイント増の81.7%であった。方面別ではアメリカ大陸、オセアニア線で提供座席数を減らしており、これがJALグループ全体の提供座席数を減少する要因となっている。また、利用率については中国線を除き各路線とも80%から90%を記録し、中国線については64.2%となっている。ハワイ、アメリカ大陸、韓国の各路線については利用率は90%を上回っているところだ。

 全日空(NH)、エアージャパン(NQ)、エアーニッポン(EL)のANAグループは提供座席数が11.6%増の18万8753席、旅客数は10.5%増の15万5163人、利用率は0.8ポイント減の82.2%であった。方面別ではホノルル、グアムのリゾート路線において4.7%減の1万868席と供給を減らしているが、利用率は90.9%を記録し堅調。また、北米についても座席数を24.8%増と増やしたことに伴い、旅客数も25.9%増と供給を上回る伸びとなり、利用率も91.4%と好調であった。


▽夏季の航空各社実績
日本航空 49万2796席(0.6%減)/40万7278人(0.3%減)/82.6%(0.2ポイント増)
日本アジア航空 5万3286席(6.7%減)/3万9025人(4.1%減)/73.2%(2.0ポイント増)
全日空 17万7985席(13.6%増)/14万5594人(11.3%増)/81.8%(1.7ポイント減)
エアーニッポン 1万768席(13.5%減)/9569人(0.9%減)/88.9%(11.3ポイント増)
2社計 73万4835席(1.7%増)/60万1466人(2.0%増)/81.9%(0.3ポイント増)

▽日本航空方面別実績
ハワイ 5万9936席(4.2%減)/5万4340人(4.8%減)/90.7%
アメリカ大陸 4万4997席(27.3%減)/4万1449人(24.7%減)/92.1%
欧州線 5万1075席(0.2%増)/4万2782人(4.1%減)/83.8%
東南アジア 12万5948席(1.4%増)/10万5540人(6.9%増)/83.8%
オセアニア 1万8787席(28.3%減)/1万5709人(29.0%減)/83.6%
グアム 2万944席(51.5%増)/1万7693人(40.2%増)/84.5%
韓国 6万9879席(3.6%増)/6万4804人(9.8%増)/92.7%
中国 10万1230席(14.0%増)/6万4961人(9.6%増)/64.2%

▽全日空方面別実績
北米 2万4200席(24.8%増)/2万2128人(25.9%増)/91.4%
欧州 1万7940席(同)/1万5722人(3.8%減)/87.6%
中国 8万3704席(14.8%増)/6万2229人(11.4%増)/74.3%
アジア 4万1273席(17.8%増)/3万5631人(15.7%増)/86.3%
リゾート 1万868席(4.7%減)/9884人(3.3%減)/90.9%