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WHO、ロングフライト血栓症で4時間超で危険性を指摘−日本旅行医学会は6時間

  • 2007年7月5日
 世界保健機関(WHO)は先月末、ロングフライト血栓症(通称:エコノミークラス症候群)に関する報告書を取りまとめ、この中で4時間以上のフライトでこの血栓症の危険性が高まると公表した。これに関して日本旅行医学会専務理事の篠塚規氏は「ヨーロッパでも6時間を一区切りとすることは認識されている」と語り、欧州の航空に関連する医療における権威、あるいは救急、循環器系の立場から旅行医学に携わる医師の見解としては6時間という篠塚氏らの考えに理解を示していることも強調した。

 ただし、WHOの報告書では飛行機を降りてから4週間ほどロングフライト血栓症に対するリスクが高いことを指摘。これについて篠塚氏は「旅行医学会では最低でも2週間から4週間は危険性を疑うよう告知している」としており、これについては賛同する考えを示した。特に、連続的に航空機に搭乗した場合については、血栓症について注意をしなければならないと改めて呼びかけている。