日露航空当局間協議、露は新規就航、日はシベリア上空通過料の廃止を要望へ

  • 2007年6月19日
 日本とロシアの航空当局間協議が6月20日から22日の日程で、東京で開催される。ロシア側からはトランスアエロ航空(UN)が成田国際空港に乗り入れを希望しており、2月にロシアから政府高官が来日した際にも冬柴国土交通相に打診した経緯があるという。今回の協議においても、この乗り入れを中心に、成田ではなく関西や名古屋などへの就航も含めて話し合いをする見通し。

 また、欧州連合(EU)とロシア連邦が先ごろ、シベリア上空通過料の廃止について仮合意していることから、日本側ではこの通過料についてEUと同条件となるように求めていく。これは日本が上空通過料を継続して科された場合、日系航空会社と欧州系航空会社との競争環境に差が出てしまうことが大きな懸念材料。今年2月に来日したロシアの政府高官はこの件についても前向きな発言をしていることから、日本側でも仮合意にまで至りたい考え。

 このほか、日本航空(JL)が先ごろワンワールドに加盟したが、アライアンス内でのコードシェアについても増加を目指しており、コードシェアの枠についても議論をする予定だ。

▽トランスアエロ航空(英語)
http://www.transaero.com/