JTBF旅館・ホテルのリピータ調査、30%未満は5割超−高リピーターは高稼動

  • 2007年6月12日
 財団法人日本交通公社(JTBF)は旅館、ホテルのリピーターに関する調査を実施、これによると宿泊者数に占めるリピーター比率が10%以上30%未満と回答した施設が全体の37.7%を占めたという。10%未満の回答も22.2%を占めており、30%に満たない旅館、ホテルが50%超を占めた。また、わからないと回答した21.2%も考慮すると、4割超が10%未満のリピーターとなり、リピーター対策が進んでいない一面も浮かんでいる。

 リピーターの多い施設については客室稼働率が高くなっている傾向がある。ただし、リピーター比率、客室稼働率、宿泊単価の関係では、旅館の場合はリピーターが多くなると宿泊単価は上がり、ホテルの場合は下がる。稼働率は旅館の場合、リピーターが多いと若干下がり、ホテルは逆に若干上がる傾向だ。また、リピーターと予約経路の関係では、リピーターが多くなると旅行会社を経由する予約が下がるのに対し、直接予約や自社サイトやネット旅行会社を含むネット予約が上昇する形だ。

 調査は4月から5月にかけて実施したJTBF宿泊客動向調査の施設の宿泊利用者に占めるリピーターを分析対象とし、対象は旅館、ホテル、民宿など405軒、うち旅館は167軒、ホテルは204軒。なお、調査の詳細は下記へ


▽JTBF宿泊動向トピックス「旅館ホテルのリピーター比率と客室稼働率、宿泊単価、予約経路」
http://www.jtb.or.jp/data/keizai/index.html