パラオ・パシフィック・リゾート、30代女性や熟年・シニア層が好調

  • 2007年6月12日
 パラオ・パシフィック・リゾート(PPR)のアシスタント・ディレクター・オブ・セールスに、6月10日付で佐藤五月氏が就任した。今後、佐藤氏が日本市場を担当していく。

 同ホテルは30代などの大人向け女性誌を中心にプレスツアーを組むなど、雑誌やテレビなどのメディアを中心に、自然の中でゆったり寛ぐ滞在を訴求。その結果、日本人客はホテル全体の5割を占めるが、そのうち30代から40代の女性が20から30%、40代後半から60台の熟年・シニア層が半分を占めるなど、対象客層が順調に増加した。パラオはグアムやハワイと比べ、金額と日程に余裕がないと来れないデスティネーションだが、それでも“近い”と思ってもらえる客層を中心に、メディアでの露出を高めていく予定だ。

 旅行業界向けには、観光局とコンチネンタル航空(CO)などのセミナーに参加。特にCOの就航する地方都市などでも設定するなど、地方マーケットの取り込みも図る。また、同ホテルの平均稼働率は平均70%後半で、季節により若干の変動がある。これは航空機のキャパシティの問題もあることから、パラオの雨季と乾季はあまり気候の変化が少ないとして、むしろオフシーズンが来島しやすいとの提案を促すことも、今後の課題としている。

 なお、同ホテルには現在、同氏を含め、2名のゲストリレーションなど計8名の日本人スタッフが駐在している。特に昨年、総料理長兼フード&ビバレッジ部門のディレクターとして日本人スタッフが就任。和食はレシピや使用素材など全てを見直すなど全般的にてこ入れし、熟年客にも好評を得ている。