パリ観光・会議局、日本人旅行客100万人を目指して「新しいパリ」を訴求

  • 2007年6月8日
  パリ観光・会議局は7日、フランス政府観光局と共同で記者懇親会を開き、リニューアルした美術館や、「パリ市民の日常」というテーマなど、パリの新しい魅力をアピールすると共に、2010年にパリへの日本人旅行客数100万人を達成するという目標を発表、日本市場を重視する姿勢を示した。

 パリ観光・会議局局長のポール・ロール氏によると、2006年にパリを訪れた日本人訪問者数は66万3000人で、外国人訪問者の中ではアメリカ、イギリス、イタリアに続く4位。傾向としてはシニア層やFITが増えているという。これらのなかには既にパリの一般的な観光スポットを体験済みである旅行客も多く、パリ観光・会議局はパリの新しい側面の訴求が必要だと判断。オランジェリー美術館やプチ・パレ、装飾美術館、ギメ美術館、ブランリー河岸博物館、シネアクアなど、この数年間でリニューアルした知名度の高い施設を紹介すると共に、ブティックホテルやデザインホテルなど、個性的なホテルが増えつつあることもアピールする。

 またロール氏は、「パリジャン、パリジェンヌが生活するパリを体験してもらいたい」と、「パリ市民の日常」の素材も紹介。例えばセーヌ川の河岸に砂を運び入れて作ったビーチで、ビーチ・チェアやハンモックなどでくつろぐ「パリ・プラージュ」や、普段は見ることができない文化遺産を公開する「文化遺産の日」など、市民と同じ目線で楽しめるイベントをあげた。