旅行


私は以前、ほとんど何のプランも持たずに2週間ほど国内を旅した事があります。「ほとんど」というのは、決まっていたのが最初の目的地として金沢、それから漠然と沖縄に行きたいという希望があったことだけだったのです。また同行者も増えたり減ったりを繰り返し、最終的には私一人になるという学生らしい旅でした。
紙幅の都合上、その旅の出来事を全てここでお話しすることはかないませんので、大まかに並べてみますと結果的なルートは、金沢→輪島→金沢→氷見(富山)→高岡→新旭(滋賀)→梅田→沖縄、というメチャクチャなものでした。写真はこの途中の輪島の旅館で撮ったものです。
この旅は本当に行き当たりばったり。当然、伊丹/那覇間、那覇/羽田間の航空券を予約していませんから、多少安くすませる方法を事前に講じたとはいえ、完全にゴーショウ状態。エアラインの皆様には、その節はご迷惑をおかけしてしまいました。また、宿泊も、金沢では公園で野宿し、新旭では駅で寝なければならないという素敵なアクシデントがあったほか、沖縄でお世話になったオジサンたちのお店の床で寝かせてもらったりと、普通では考えられないような旅をしました。
社会人となった以上、このような旅をする機会は今後ほぼ無いでしょうし、体力的にも不可能になっていくかもしれません。無理を重ねた旅行でしたが、地域の人々との交流や高級ではなくともおいしい料理にお酒、一人になった後の漠然とした寂しさなど、全てが今となっては大切な思い出、そして良い経験です。「旅は人を成長させる」、あるいは「人生は旅である」といった言葉に間違いはなさそうですね。
どうぞ皆さん、これからも良い旅を・・・!
トラベルビジョン 松本 裕一