米・パウワウ開幕、日米MOUを広く活用へ−訪問者増にはホスピタリティを

この旅行見本市に日本旅行業協会(JATA)理事長の梅田春実氏が参加し、全米旅行産業協会(TIA)プレジデント兼CEOのロジャー・ダウ氏と会談した。会談で梅田氏はJATA の海外旅行の増加に向けた取り組みを説明。ダウ氏からはアメリカ訪問者数の伸び悩みの要因について質問があった。梅田氏は中国への興味が高まっているとしたものの、2002年に調印した日本、アメリカの双方の訪問者数増加を目指した覚書(MOU)について言及。これを活用して旅行業界だけに留まらず、経済界などにも働きかけ、日本からの訪米者数の増加につなげたい考えを示した。

また、JATA国際会議・JATA世界旅行博の開催などにもパウワウの視察が参考になるという。特に、パウワウは「開かれた」旅行見本市の代表でもあり、旅行業界関係者のビジネスを活発にするだけでなく、各種メディア対応も行き届いており、これをきっかけとした記事の露出も多い。こうした点についてサプライヤー、バイヤー、そしてデスティネーションがアピールできる手法として高く評価、今後の日本での旅行見本市に参考にしたいと語っている。
▽アメリカへの訪問者数、主要国からの訪問減への対処

また、恒例の昼食時の講演会では、アメリカへの訪問者の増加に向けた取り組みが大きな話題となった。ロジャー・ダウ氏はイギリス、ドイツ、日本の3大市場の重要性に言及、ディスカバー・アメリカ・パートナーシップなどが言及したアメリカへの主要 10ヶ国のうち、2006年の訪問者数は上位のカナダ、メキシコを除く8ヶ国は2001年比17%減であり、政府などを含めたプロモーション強化を求めているところだ。
