ゴールデンウィーク、海外は0.4%減の54万8000人、総旅行人数は微増

  • 2007年4月6日
 ジェイティービーはゴールデンウィーク期間(4月25日〜5月5日)の旅行動向の見通しをまとめた。これによると、今年の海外旅行人数は前年比0.4%減の54万8000人、国内旅行(1泊以上)人数は0.1%増の2148万7000人、合計で0.1%増の2203万5000人となる見込みだ。1人あたりの消費額では海外旅行が0.4%増の25万1700円、国内旅行が0.3%増の3万9100円と予測する。

 海外旅行は今年、近隣のアジアへの旅行が全体を底上げ。人数ベースでは中国が前年比4%増の8万6000人、韓国が1%増の7万6000人、台湾が前年比8%増の3万9000人と人気。また伸び率順ではインドネシアが14%増の1万2500人、続いてマレーシアが10%増の5万5000人、香港が8%増の2万6000人、台湾も香港と同率の伸びと好調だ。一方で、ヨーロッパや北米などの遠距離方面は連休直前の26日、27日の出発が昨年より増えているものの全体的に弱含み。欧州全体で前年比2.4%減の8万人、ハワイが7%減、米国本土が5%減、カナダが11%減となった。

 ホールセール商品の動向はルックJTBが前年比99.4%(3月23日時点、4月25日〜5月5日)、マッハ・ベストが75%(3月31日時点、4月24日〜5月8日)、ホリデイが90%(4月1日時点、4月25日〜5月4日)、アイル・アヴァが110%(3月28日時点、4月25日〜5月4日)となった。

 海外旅行出発のピークは5月3日、2日、4月28日の順。ハワイ、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアなど遠距離方面は4月28日の出発がピークとなるが、ハワイとアメリカは26日、ヨーロッパは25日、26日の出発も多く、旅行費用が安い連休前への出発日の前倒し、分散化傾向も見られる。ただし、JTBによると「今年は例年に比べて全体的に予約の出足がゆっくり」であるほか、遠距離方面への旅行者数は後半の休みが昨年と比べ1日少ないことやツアー代金の上昇も影響などにより伸び悩んでいる。

▽2007年GW(4月25日〜5月5日)海外旅行人数推計(07年/06年/前年比)
韓国/7万6000人/7万5000人/1%増
中国/8万6000人/8万3000人/4%増
香港/2万6000人/2万4000人/8%増
台湾/3万9000人/3万6000人/8%増
タイ/3万人/2万8000人/7%増
シンガポール/1万500人/1万1000人/5%減
インドネシア/1万2500人/1万1000人/14%増
マレーシア/5500人/5000人/10%増
アジアその他/2万2500人/2万2000人/2%増
ハワイ/4万2000人/4万5000人/7%減
グアム・サイパン/3万5000人/3万9000人/10%減
米国本土/4万1000人/4万3000人/5%減
カナダ/8000人/9000人/11%減
欧州合計/8万人/8万2000人/2.4%減
オーストラリア/1万8000人/2万人/10%減
ニュージーランド/3500人/4000人/13%減
南太平洋/4000人/4000人/0%
その他(アフリカ・中近東・中南米)/8500人/9000人/5.6%減
総数/54万8000人/55万人/0.4%減