JNTO間宮新理事長、「VJCは後半戦」−2010年1000万人達成に全力

  • 2007年4月3日
 国際観光振興機構(JNTO)の新理事長に間宮忠敏氏か就任した。間宮氏は2日、記者会見で、ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)で2010年の1000万人の訪日外客数の達成について、「残り4年の後半戦と、これから重要な時期。『胸突き八丁』というように、これからが苦しい時期」としながら、中国をはじめとするアジア地域からの旅客数の伸びに期待を示し、目標の実現に努力する考えを示した。

 JNTOについては、前理事長の中村稔氏が民間からの登用で築いた効率運営の基盤を引き続き継続し、「民間出身として効率性などを重視して運営していく」と意欲を語った。特に、現在は観光立国推進基本計画が策定されており、「理事長として大変名誉であるが、(1000万人達成という)課題や責任の大きさに身が引き締まる。役職員全員で手を携えて職務にあたる」と意思表明した。

 また、今年度は中期計画の最終年度で総決算となるが、新たな中期計画の策定にも入ったところ。新たな計画についてはVJCの後半戦を意識し、JNTOの総力を挙げた目標達成のほか、国の交付金が減額する環境の中でも協賛、賛助団体への協力、満足度を高めると共に効率よく、最大限の効果を発揮する内容とする考えだ。


▽間宮忠敏氏
<略歴>
1966年:東京大学経済学部卒、日本郵船入社
1998年:日本郵船取締役、定航マネジメントグループ調査役兼務、NYK LINE(EUROPE) LTD. 会長
2000年:代表取締役常務取締役
2002年:代表取締役専務取締役
2003年:代表取締役副社長
2005年:特別顧問