ハワイ、収益性高め、効率的な販売促進、改めて早期予約を訴え

  • 2007年1月29日
 ハワイ・ツーリズム・オーソリティー(HTA)ヴァイス・プレジデントのフランク・ハーズ氏は26日に東京で開かれたセミナーで挨拶に立ち、「2004年、2005年と日本マーケットが回復したが2006年は05年を若干下回り、再び逆戻りした」と述べたものの、「日本マーケットが鍵を握っている。HTJがセミナー開催するのは、旅行会社に収益性を高めてもらうため、ハワイをより効果的に販売をして頂きたい」と説明、需要の回復に期待を示した。また、「価格が高いがハワイはそれに見合うデスティネーション」であることを強調した。

 ハーズ氏は、日本市場を取り囲む問題としてホテル客室の減少、運航便数の減少、燃油サーチャージの高騰、客室単価の高騰、円安、消費者の2極化を指摘。この中でホテルについて、2006年もホテルの稼働率が高く、平均80%とタイトになったこと、およびルームレイトが2005年、2004年比で10%増となったことに続き、2006年はさらに11%上昇したことに触れ、「価格が高騰し、ハワイは安いデスティネーションではない。人気が高く、今年も客室ブッキングが難しいことが予想できるが、早期予約で顧客の希望とする客室タイプを選べ、価格も変わってくる」と語り、特にハネムーンやウェディング、シルバーは早期の顧客獲得が見込めるとして、改めて早期予約を訴えた。


▽HTJ、上質で洗練された大人のデスティネーションのイメージ構築へ

 ハワイ州観光局(HTJ)は2007年マーケティング戦略で、上質で洗練された大人のデスティネーションのイメージを構築、観光客が参加できるイベントやフェスティバルが数多くあるあまり日本で知られていないハワイならではの魅力の存在の訴求を掲げる。これにより、常に進化するデスティネーションであることを訴え、競合するデスティネーションとの差別化を図り、リピーター、ファーストタイマー両方にハワイをアピールしたい考え。

 戦略ターゲットとしてはイールドが高いハネムーンやウェディングのロマンスマーケット、確実に需要が伸びている企業のインセンティブツアー、スポーツなど目的をもち訪れる層とする。このことから、例えば、今年11月15日から17日にインターナショナル・ワイキキ・フラ・コンファレンスの開催を決定。日本に約30万人いるといわれるフラのファンの需要拡大を目指す。

 また、日本での観光促進キャンペーン「Discover Aloha 2007」のコンセプト「あたらしい私に出会う旅。Discover Aloha」としてハワイの魅力をアピールしていく。特に50代以上の関心も高いハワイ独特の歴史文化、自然など、これまで訴求してきた魅力に加え、ワイキキ・ビーチ・ウォーク・プロジェクトやロイヤル・ハワイアン・ショッピングセンター改修工事など、各種プロジェクトを受けて進化しつづけるハワイを新たに加えて展開する。

 26日のキャンペーン発表会には、イメージキャラクターに起用した佐田真由美さんが登場。ハワイが大好きという佐田さんは、ハワイのお気に入りスポットについての質問に、「マウイ島のハレアカラから見る満天の星空。既に4回訪れており、人生観が変わるといっても良いくらい」と応えた。