ANAセールスは23日から、2007年ANAハローツアー上期商品の販売を順次開始する。団塊世代の定年退職が始まることを受け、団塊世代向けのアプローチを強化。07年上期取扱目標人数は前年比10％増の7万5600人とする。

　団塊世代の興味領域や旅のスタイルを分析し、団塊世代向けのこだわりの旅を拡充した。具体的にはクルーズの旅、世界遺産の旅、大自然体感の旅、食をテーマとした旅、プライベート感のある旅の商品を強化。例えば世界遺産を巡る旅では、ヨーロッパ、中国、アジアを中心に内容を拡充。ヨーロッパの添乗員同行の旅では全コースに世界遺産の訪問を取り入れたほか、メキシコ、ペルー古代文明遺跡巡りをはじめ、天空の都市と呼ばれる中国のチベット自治区のラサを訪問するコース、カトマンズ盆地を巡るネパールやヒマラヤのコースなどを新設した。このほかにもANA中国線就航20周年の特別企画のバス旅、プラハの春の音楽祭オープニング・コンサート鑑賞の旅など、こだわりある内容のコースを多数設定した。

　さらに、06年度から展開してきた夫婦旅行を推奨する「出かけよう夫婦の旅」推進キャンペーンとして、07年度上期初版全コースを対象に2人合わせて100歳以上の夫婦に贈る言葉を添えたフォトフレームをプレゼント。また、推奨商品を設定し、夫婦で参加した場合はワインやミールクーポンを提供する。

　そのほか、安心、満足の旅の拡充を推進。例えばヨーロッパやアメリカでは、添乗員に加えて現地から日本語ガイドが同行し2名体制で参加者をサポートするほか、定期的なガイド勉強会や最優秀ガイドの選出などを行い、レベルの向上に努める方針だ。

　方面別では、ANAグループとして強化している中国方面では前年比66％増を目指す。ANAセールスによると2006年第4四半期ではANAグループの中国路線の拡充効果で前年比100％増となるなど、好調に成長している。なお、販売目標人員は下記の通り。

▽2007年度上期販売目標　＜方面／人数／前年比＞
アメリカ／4300人／4％増
ハワイ／7900人／0％
グアム／7000人／25％減
ヨーロッパ・アフリカ／1万4400人／3％増
アジア／2万6500人／12％増
中国／1万5500人／66％増