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KNT、07年上期は団塊、ハネムーンなど強化、7%増の58万人の販売目指す

  • 2007年1月19日
 近畿日本ツーリスト(KNT)は2007年上期商品において、感動、笑顔、信頼をキーワードに商品造成をしていく。「顧客のわがまま」=「好み」を叶えるこだわりをもつ商品を企画するもので、「自由自在・わがままかなうホリデイ」をテーマに、提案型の新商品や新サービスを展開。ハネムーン、ウエディング、団塊世代、熟年、夫婦を重点ターゲットとして、2007年の販売目標人員は前年比7%増の58万人を目指す。そのほか、2007年の客単価は前年比1.8%増となる19万2000円を予想している。

 KNTでは06年、ホリデイ商品のテスト・マーケティングを実施。これを受け、執行役員メイト・ホリデイ事業本部本部長の紅谷千尋氏は、「団塊世代向け、50代向け商品はこれまでもあったが、この団塊世代を熟年という切り口で捉えるのは、あまりに乱雑であると感じた。今回はそれをより具体化、具現化した商品となった」と、上期商品のコンセプトを説明した。

 紅谷氏は団塊世代について、従来の旅行商品群とFIT向け旅行素材選択型商品群の2つのターゲットに向けた展開を強化する方針を示した。「団塊世代はわがままな層。これまで提案してきたロングステイ、クルーズ、レッスン体験などは、今後ある段階で淘汰されると思う。その淘汰により、自分で行ける人たちを(KNTの)仕組みに取り込んでいきたい」と説明。「顧客のわがままなニーズを商品に反映させないと、我々の旅行商品から(顧客が)離れてしまう不安がある」と述べた。


▽団塊世代、ハネムーン向け商品、サービス新設

 とはいうものの紅谷氏は「主催旅行はわがままな旅行者、とりわけ団塊世代、ハネムーンが対象である」と続け、コンサルティングが必要な旅行商品の重要性を説明。団塊世代のほか、今年は改めてハネムーン商品のテコ入れを行い、新サービスを導入するなど、コンサルティング力を活かした顧客の取り込みを目指す。

 団塊世代へは「こだわりの旅」、「こだわり・趣味の旅」を設定したほか、これまでの「熟年海外特選旅行」に加え、「いい夫婦の日・添乗員同行シリーズ」を新設し、「いい夫婦の日・リピートキャンペーン」を実施する。また、ハネムーンではウエディング・キャンペーンを展開するほか、ハネムーン商品「ロマンチックジャーニー」を新設。そのほか、パンフレットの表紙にカップルの写真を印刷してプレゼントするホリデイ海外ウエディング・オンリーワンキャンペーンを展開し、ハネムーン全体で前年比30%増の取り込みを図る。

 さらに、航空機の座席指定からホテルのベッドタイプ指定まで、旅行者のこだわりに徹底的に対応。ヨーロッパ・個人旅行で座席指定ができるプランを新設したほか、中国を除く全方面にはペアシート確約プランを設定しており、今後は同サービスに対応する航空会社数を増やしていく考えだ。そのほか、早期申込み特典として、「早・割引」で旅行代金を割り引くほか、「早・特色」で現地の食事サービスや部屋のアップグレーサービスを付けた早期割引サービスを設けた。

 方面別では、アメリカが航空座席数の減少などを背景に前年比10%減の3万8000人とするほか、他方面は前年比と同程度から17%の増加を目指す。詳細は下記を参照のこと。

▽2006年下期販売見込み <方面/人数/前年比>   
ハワイ/12万3000人/7%増
ミクロネシア/7万4500人/8%減
アメリカ/4万2000人/14%減
ヨーロッパ/5万人/2%増
アジア/14万3000人/7%増
中国/3万6000人/50%増
オセアニア/6万人/5%減
台湾/1万5500人/40%増
合計/54万4000人/3%増

▽2007年年間販売目標 <方面/人数/前年比>
ハワイ/12万5000人/2%増
ミクロネシア/8万1000人/9%増
アメリカ/3万8000人/10%減
ヨーロッパ/5万4000人/8%増
アジア/16万5000人/15%増
中国/3万9000人/8%増
オセアニア/6万人/0%
台湾/1万8000人/17%増
合計/58万人/7%増